Ripple(リップル)のXRPトークンの価格は、過去24時間でほぼ25%急騰し、2021年11月以来の最高値に達した。この急激な上昇は、仮想通貨市場における大きな転換を示している。
XRPの価格は、The Block(ザ・ブロック)のXRP Price Page(XRP価格ページ)によると、過去24時間でほぼ25%上昇し、現在の価格は1.13ドル(約160円)に達している。この間、XRPは市場で約200億ドル(約2.8兆円)の市場時価総額を増加させ、現在の時価総額は約650億ドル(約9兆円)に達している。
The Block(ザ・ブロック)のGMCI 30インデックス(トップ30の仮想通貨トークンを追跡する指数)は、過去1日でわずか3%の上昇にとどまっており、XRPのパフォーマンスには遠く及ばない。このインデックスにはXRPも含まれているが、XRPの価格上昇が特に注目されている。
XRPの価格上昇は何が原因か?
XRPの急上昇が特定の発表や出来事によるものかは明確ではないが、投資家たちは、Ripple(リップル)の規制環境が改善することを予測しており、それが影響していると考えられる。また、2020年に始まったRippleと米国証券取引委員会(SEC)との長期的な法的闘争が解決に向かう可能性があることも、価格上昇の一因となっているだろう。
Ripple(リップル)の最高法務責任者(Chief Legal Officer)であるStuart Alderoty(スチュアート・アルデロティ)は、最近X(旧Twitter)で次のように述べている。
「SECの広範な戦略を思い出してください。リップルと業界に混乱と誤解を生じさせようとしています。しかし、正直言って、それはもはや背景音に過ぎません。戦いの難しい部分はすでに過ぎました。」
XRPの価格上昇とオンチェーンの動き
XRPの価格上昇は、オンチェーン(ブロックチェーン上の取引)の動きにも影響を与えている。Whale Alert(ホエール・アラート)によると、1つのウォレットから別のウォレットへ9,000万ドル(約130億円)相当のXRPトークンが移動したという。さらに、過去2日間でXRPの転送総額は3億1,600万ドル(約440億円)を超えたとのことだ。
XRP ETF申請が価格を押し上げる
XRPの価格上昇には、21Shares(21シェアーズ)が米国株式市場で取引可能なビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)の現物ETF(上場投資信託)と同様に、XRPを対象としたETFの申請を行ったことが影響していると考えられる。これにより、XRP市場に対する信頼感が高まり、価格が押し上げられたと見られている。
また、Canary Capital(カナリー・キャピタル)やBitwise(ビットワイズ)もXRPのETFを申請しており、これが市場のポジティブな反応を呼んでいる。
まとめ
Ripple(リップル)のXRPトークンは、規制環境の改善やXRP ETFの申請を背景に、過去24時間で急上昇した。現在、XRPは2021年11月以来の最高値に達しており、その価格上昇は市場で大きな注目を集めている。Rippleと米国証券取引委員会(SEC)との法的闘争が進展し、規制環境が改善される期待感も、価格上昇を後押ししていると考えられる。また、オンチェーンの取引量の増加やXRP ETFの申請が、市場に対する信頼感を高めている。
今後も、XRPに関連する新たな開発や法的動向に注目し、投資家は市場の動きを見守るべきである。