NFTは投資界に旋風を巻き起こしており、その中でも特にアートがトップランナーとして台頭している。従来のアートに対する投資とは裕福なエリートに限られていた状況とはもはや異なった。NFTはアートの所有権を民主化し、金持ち以外の一般人に対しても、この領域に参加できるようになった。

NFTをベースにしたアートには、デジタル絵画や写真、魅惑的なビデオ、楽曲、ビデオゲームなど、さまざまな種類がある。基本的に、デジタルアート、物理的なアートも含め、何でもNFTに変換することができる。また、誰でも自分の創作物からNFTを作成し、自分の好きなNFTマーケットプレイスで販売することができる。

NFTコレクターは、デジタル作品の独占所有権を得ることができて、場合によっては、将来オンライン上で他者に使用されることでロイヤリティ（報酬）を得ることもできる。

しかし、従来の美術品投資と同様で、NFTアートの価値は主観的で非常に複雑である。アーティストの評判、作品の希少性や独自性、需要などの要素に左右される。しかし、NFTアートはNFTマーケットプレイスで活発に取引され、表示されるため、その価値をリアルタイムで監視できるという点が大きな違いである。

この記事ではNFT界で最も有名な海外NFTアーティスト（プロジェクト）を一部紹介します。

CryptoPunks クリプトパンクス

Larva Labs（ラーバ・ラボ）によって制作されたクリフトパンクス（CryptoPunks）は、NFTアート世界における古株として知られている。10000個のピクセル化された肖像画で構成されており、当初、2017年に無料で配布された。現在、このピクセルの傑作は驚異的な価格で取引されており、中には数百万ドルで販売されているものもある。

Beeple ビープル

ビープル（Beeple）として知られる有名アーティスト、マイク・ウィンケルマンは、NFTのアートシーンに旋風を巻き起こした。彼の作品「Everydays: The First 5,000 Days」はオークションで6900万ドル（100億円以上）という驚異的な価格で落札され、NFTアートをメインストリームに押し上げた。13年以上にわたる伝統的なデジタル・アートを日常的に制作しているビープルの最新作は、高額で取引され続けている。

Pak パク

匿名のデジタル・アーティストPak（パク）は、NFTコミュニティで波紋を広げている。Pak（パク）の作品である「The Merge（ザ・マージ）」はBeeple（ビープル）の記録を上回り、ニフティゲートウェイ（Nifty Gateway）で9,180万ドルで販売された。また、注目トピックとしてNFT「Clock（クロック）」の売上がウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジの弁護支援に充てられたことが話題を呼んでいる。

Bored Ape Yacht Club（BAYC） ボアード・エイプ・ヨット・クラブ（ベイシー）

BAYC（ベイシー）のNFTコレクションは、コミック風の類人猿（エイプ）の肖像画を1万点収録したもので、それぞれがキャラクターのために作られた仮想世界へのアクセスするデジタル会員証にもなっている。BAYC（ベイシー）のNFTは完売しているが、NFTマーケットプレイスを通じて入手することができ、最も価値のあるものは数百万ドルの値がつく。