サトシ時代のビットコイン・クジラが9000BTCを売却──総額1000億円超

ビットコイン(Bitcoin/ビットコイン)の創世期、いわゆる**サトシ時代(Satoshi-Era)**に採掘されたと見られる大量のビットコインが、長い沈黙を破って動き出した。

2025年7月中旬、9000BTCが複数のウォレットから売却されたことが、**オンチェーン分析ツール(On-Chain Analytics Tool)により確認された。その総額は約10億ドル(約1,511億3,000万円|1ドル=151.13円換算/2025年7月15日時点)**にのぼる。

サトシ時代のBTCとは?

サトシ時代とは、ビットコインの創設者である**サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto/サトシ・ナカモト)**が活動していた2009年から2011年前後を指す。

この時期に採掘されたBTCは、現在流通しているものより遥かに希少であり、多くが10年以上動かされていない“眠れる資産”である。

そのため、こうした古いBTCが動き出すことは市場に大きな衝撃を与える。

売却の詳細と背景

今回の売却は、複数の匿名ウォレット(ビットコインアドレス)から段階的に実行された。

オンチェーン分析会社の**Arkham Intelligence(https://www.arkhamintelligence.com)**によれば、これらのBTCは2010年頃に採掘されたもので、当時の価格は1BTC=数ドル程度であった。
それが現在では、1BTC=**約65,000ドル(約9,823,450円)**に達しており、保有者は約60万倍という圧倒的なリターンを得た計算になる。

この動きが利益確定の売却なのか、それとも別の意図があるのかは定かではないが、市場には一定の影響を与えた。

価格への影響は軽微

売却後のビットコイン価格は一時的に若干の下落を見せたものの、65,000ドル前後で安定を保っており、市場全体の反応は冷静だったといえる。

背景には、ETF(上場投資信託)を含む機関投資家による買い支えや、リテール(個人)投資家の堅調な参加があると見られる。

クジラの動向に今後も注目

過去の例では、こうした“サトシ時代の資産”が動くと、模倣的に他の古いウォレットもアクティブになる傾向がある。

そのため、今後もオンチェーンデータの追跡は重要であり、市場参加者にとっては「静かな売り圧力」となる可能性も考慮すべきだ。

まとめ

  • サトシ時代のビットコイン9,000BTCが売却され、総額10億ドル超
  • 約15年ぶりに動いた“眠れる資産”が話題に
  • 現在の価格は1BTC=約65,000ドル(151.13円換算で約982万円)
  • 市場の価格安定には機関投資家の支援が背景
  • 今後も古いBTCの動きには注意が必要

用語説明

  • サトシ時代(Satoshi-Era):ビットコインが誕生した初期(2009〜2011年)に採掘・送受信されたBTCのこと。極めて希少で歴史的価値がある。
  • クジラ(Whale):大量の仮想通貨を保有している投資家や団体の俗称。売買によって相場に大きな影響を与える。
  • オンチェーン分析:ブロックチェーン上の取引履歴(トランザクション)を解析する手法。ウォレットの動きや資金フローを把握するのに使われる。
  • ウォレット:暗号資産を保管・管理するためのアドレス。匿名性が高く、複数持つことが可能。

注意書き:

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