BlackRock、新たなビットコイン広告を公開もビットコイナーから反発
BlackRock、新たなビットコイン広告を公開もビットコイナーから反発
世界最大の資産運用会社であるBlackRockが、新しいビットコインに関する広告を公開した。しかし、この広告はビットコインETF発行者としての努力を称賞されるどころか、ビットコイナーたちから批判を収めている。
この動画は、BlackRockのウェブサイト内にあるiShares Bitcoin Trustのページに掲載されており、金銭の進化とビットコインの基本的な特徴を3分間にわたって解説している。
問題視される「21万枚固定供給」の注意書き
動画の中で取り上げられた特徴の一つが、ビットコインの供給量が2100万枚で固定されている点だ。
しかし、動画には同時に「ビットコインの供給量上限が変更されない保証はない」という注意書きが表示されている。この内容はビットコインの「ハードマネー」としての地位を支える神聖な信條とみなすビットコイン最大主義者にとって、不満の種となった。
この注意書きは約3秒間表示された後に消えるが、ナレーターが固定供給の利点を説明する中で、変更の可能性については具体的に解説していない。この点をMicroStrategy創業者であり、熱烈なビットコイン支持者であるMichael Saylorが自身のXアカウントで動画を共有したことから、多くの注目を集める結果となった。
「伝統的金融」の限界を批判する声
注意書きについて多くの仮想通貨関係者が警鐘を鳴らした中、Solana共同創業者であるAnatoly Yakovenkoはxでこう述べた。
「これが伝統的金融(TradFi)の問題点だ。彼らは仮想通貨を自分たちの外部にある投資対象とみなしている」と批判し、BlackRockとSaylorに対し、ビットコインネットワークを運用するフルノードを自ら運用し、2100万枚の供給を守るフォークのみを支持することを求めた。
ビットコイン供給量変更の技術的可能性
この論記は初めてではない。BlackRockは2023年6月のETF申請時にも、「ハードフォークによりビットコインネットワークのソースコードが変更され、2100万枚の供給量上限が変更される可能性がある」と記述していた。
仮想通貨の一部では、BlackRockが世界最大のビットコイン保有者の一つとしてネットワークに影響を与え、供給量を変更する可能性があるという憂慮が広まっている。
まとめ
今回の広告は、ビットコインの基本的な価値観を支持する一方で、注意書きの存在がビットコインコミュニティに不安をもたらしている。BlackRockの広告は、伝統的金融の視点から仮想通貨を語ることの限界を沖い絡めにした。
用語説明
- ハードフォーク: ブロックチェーンネットワークの分岐で、復旧の仕様を変更する大きなアップデートを指す。
- ビットコイン最大主義者: ビットコインを仮想通貨の中で唯一の価値ある通貨とみなす考え方。
- フルノード: ビットコインネットワークの全取引を検証・保存するソフトウェア。
注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負わないので、自己責任において行ってほしい。
参考元:decrypt.co