高級ファッションブランドである、ルイ・ヴィトンが、「Varsity Blousonバーシティ ブルゾン」ジャケットを発表し、NFTの世界に戻ってきた。ファレル・ウィリアムスがデザインしたカーフレザーの限定ジャケットは、2024年秋冬メンズのランウェイで披露された。

このジャケットは「Treasure Trunkトレジャー・トランク」の保有者だけが入手することができる。イーサリアムのブロックチェーン上で鋳造されたNFTとして、物理的にもデジタル的の両方に存在するというもの。（保有者は2024年11月に物理的なバージョンを請求できるようになる）

このジャケットは、イーサリアム・ブロックチェーン上で鋳造されたNFTとして物理的にもデジタル的にも存在する。（所有者は2024年11月から物理版を請求できるようになる）

OpenSeaオープンシー公式ページによると、このジャケットの供給は最大200個となる。（価格は約8,400ドル）  

このリリースは、2021年に「Louis: The Game,」で始まったルイ・ヴィトンのWeb3への歩みに加わることになった。プレイヤーがミッションを完了し、歴史的なポストカードNFTを獲得する機会が提供される。 

2023年6月の「Via Web3プロジェクト」の導入では、ルイ・ヴィトンのトランクにオマージュを捧げたトレジャートランクスNFTが採用された。（物理的なバージョンも含め、各NFTの価格は39,000ドル（4万1,500ドル））

2023年11月後半、ルイ・ヴィトンは最新ファッション・コレクションのミニ・トランクにインスパイアされた限定モデル「ミニ・トランク NFT」を発表した。（トレジャートランクNFT所有者に独占的に入手可能で、価格は約6,500ドル）

ルイ・ヴィトンのWeb3への取り組み、Web3コミュニティを構築し、ファンやホルダーとの直接的なコミュニケーションを維持することを目的とした、初の公式Discordチャンネルも開設した。このチャンネルには、Via保有者専用のスレッドも含まれており、アクセスするにはウォレットに接続する必要がある。

こういった取り組みは、多くの高級ブランドに見られるムーブメントであり、デジタル革命と歩調を合わせようとするルイ・ヴィトンの意向を反映している。例えば、メゾン・マルジェラは最近、足袋（たび）をデジタルで再現し、ユニークな特典を付けたNFT「MetaTABIメタ・タビ ブーツ」を発表している。

NFTは、ブランド・ロイヤルティを強化しながら、顧客に新しい体験を提供する機会を提供し、この傾向は大きく成長すると予測されている。ブロックチェーン分析プラットフォームのDuneドューンによる2023年のレポートによると、ファッションNFT分野は市場開始以来、すでに2億4500万ドル以上の売上を達成している。モルガン・スタンレーは、バーチャル・ファッション市場は2030年までに550億ドルを超えると予測している。