なぜXRPは今日、ビットコインに対して急落しているのか?
仮想通貨XRPが、ビットコイン(BTC)に対して急落
時価総額で第4位の仮想通貨XRPが、ここ24時間でビットコイン(BTC)に対して急落している。
データ提供元CoinMarketCapによれば、XRPの対BTC相場は大幅に下落し、心理的な節目である2ドル台を割り込む可能性がある。
裁判所の判断が価格に影響?
今回の下落の背景には、**リップル社(Ripple Labs)**と米証券取引委員会(SEC)との間で続く裁判の新たな展開が関係している。
米連邦地方裁判所のアナリサ・トーレス判事(Analisa Torres)は、2025年6月25日、リップル社およびSECが提出した**略式判決の申立て(summary judgment)**を退ける判断を下した。
これにより、XRPが証券に該当するか否かを巡る訴訟は続行される見通しとなった。
この判決は、XRPの規制上の立場を不安定にし、市場に動揺を与えている。
XRPは4.6%下落──ビットコインは逆に上昇
記事執筆時点で、XRPの価格は2.09ドルと、前日比で4.64%の下落を記録。
一方、ビットコインは1.5%上昇し、約107,000ドル(約1,550万円)台を回復した。
つまり、XRPは仮想通貨市場全体(+0.9%)と比較しても相対的に弱く、特にビットコインとのパフォーマンス差が際立っている。
投資家心理に与える影響
SECとの訴訟が再び長期化する可能性が高まり、投資家の間では「XRPへの資金を他の主要通貨に移す」動きが強まっていると見られる。
過去の類似局面でも、訴訟リスクが高まるとXRPから資金が流出しやすい傾向が見られた。今回も同様の展開が繰り返されている形だ。
まとめ
- XRPは24時間で4.6%下落し、BTCに対して大きく劣後した。
- 背景には、米連邦裁判所がRipple社とSEC間の略式判決を却下したことがある。
- この判断により、XRPの証券性を巡る法的リスクが再び意識されている。
- ビットコインや他の主要銘柄に資金が流れる展開となっている。
用語説明
- XRP:Ripple社が発行する仮想通貨。国際送金や流動性提供を目的に開発された。
- リップル社(Ripple Labs):XRPの主要開発・発行主体。公式サイトはこちら。
- 略式判決(summary judgment):裁判において審理を経ずに判決を下す手続き。却下されると通常の審理が続く。
- SEC(米証券取引委員会):公式サイト。米国の金融市場を規制する政府機関。
- アナリサ・トーレス判事:ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所の裁判官で、XRP関連訴訟を担当。
注意書き
仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではありません。
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