イーサリアム、3,600ドル突破!専門家が「構造的転換」と評価
― オプション市場で強気相場が加速中
仮想通貨イーサリアム(Ethereum〈イーサリアム〉:ETH)の価格が、2025年7月第3週に急騰し、3,600ドル(約544,068円 ※為替レート:1ドル=151.13円[2025年7月18日時点])を突破した。
急激な上昇の背景には、ショートポジションの大量清算と、オプション市場での強気なセンチメントがある。
「構造的なレジーム転換」と分析
オンチェーン・オプションプラットフォーム【Derive.xyz(https://derive.xyz)】の調査責任者ショーン・ドーソン博士(Dr. Sean Dawson)は、この上昇を「構造的なレジーム転換(structural regime shift)」と表現し、次のように述べている。
「投資家は4,000ドルへの急上昇を見越して、積極的なポジショニングを行っている」
また、オプションデータ提供サイト【Coinglass(https://www.coinglass.com)】によると、過去24時間で約1億3,600万ドル(約205億円)相当のETHショートポジションが清算されたことが、価格の上昇圧力となった。
オプション市場の動向も好調
Deriveプラットフォームで取引されたイーサリアムオプションのうち、7月25日満期の3,000〜4,000ドルのコールオプション(買い権利)が全体の約25%を占めており、市場は依然として強気である。
さらに、同期間の建玉(未決済契約)の8%が、4,000ドルを超えるストライク価格に設定されていることからも、市場参加者がさらなる上昇を予想していることがうかがえる。
まとめ
- ETH価格が3,600ドル(約54.4万円)を突破
- 大量のショート清算(約205億円)が価格上昇の要因
- 専門家は「構造的レジーム転換」と分析
- Deriveでは、25%が3,000〜4,000ドルのコールオプション
- 建玉の8%が4,000ドル以上を想定、市場は強気
用語説明
- ショートポジション:価格が下落すると利益が出るポジション。価格が上がると損失となる。
- 清算(Liquidation):証拠金維持率を下回った際に、強制的にポジションが決済されること。
- オプション取引:あらかじめ決められた価格で資産を売買する権利を売買する金融商品。
- コールオプション:特定の価格で資産を「買う権利」を持つオプション。
注意書き
仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負わないため、自己責任において行っていただきたい。