ドバイ警察がCrystal Intelligenceと提携し暗号資産犯罪に挑む
ドバイ警察はブロックチェーン分析企業Crystal Intelligence(クリスタル・インテリジェンス)および暗号資産ブローカー・ディーラーのBitoasis(ビットオアシス)と提携し、デジタル資産領域における経済犯罪の対策と安全性の向上を目指している。
「世界で最も安全な都市」を目指すドバイ
ブロックチェーン分析企業のCrystal Intelligenceは最近、ドバイ警察との提携を発表した。この提携は、デジタル資産に関連する経済犯罪を特定し、将来的な犯罪を予測することを目的としている。
また、両組織が経済犯罪への対応やグローバルセキュリティ強化の最前線に立つことも目指している。
ドバイ警察の犯罪捜査総局長であるアル・シャムシ准将は、この提携について次のように述べた。
「技術への依存が増える中、私たちはトレンドに適応し、ドバイが引き続き世界で最も安全な都市であり続けるための取り組みを強化している。」
Crystal IntelligenceのCEOであるナヴィン・グプタ氏は、この覚書(MOU)の署名を歓迎した。同氏は、同社が法執行機関と協力し、様々な分野で知識と専門知識を共有する重要性を強調している。
さらに、グプタ氏は以下のように述べた。
「デジタル資産は大きな機会を提供する一方で、独自のリスクも伴う。ドバイ警察との積極的なソリューション開発を通じて、UAE(アラブ首長国連邦)がブロックチェーンとデジタル資産の信頼される管轄地としての地位を維持できるよう支援する。」
Bitoasisも提携に参加
暗号資産ブローカー・ディーラーであるBitoasis(公式Xアカウント)も、2024年11月28日にドバイ警察とMOUを締結したことを発表した。この協力は、消費者とバーチャル資産エコシステムの安全性を強化するための専門知識の交換を目的としている。
BitoasisのCEOであるオラ・ドウディン氏は、この提携について以下のように述べている。
「この協力は、バーチャル資産エコシステム内での安全性と信頼性を強化するための重要な一歩だ。」
まとめ
ドバイ警察、Crystal Intelligence、Bitoasisの三者の提携は、デジタル資産領域における犯罪対策と安全性向上を目指す重要なステップである。これにより、ドバイは「世界で最も安全な都市」としての地位を確立し、UAE全体がブロックチェーン技術の信頼性の高い拠点として発展することが期待される。
用語説明
- ブロックチェーン分析:ブロックチェーン上で行われる取引を追跡・解析する技術。犯罪の特定や防止に役立つ。
- USDC(USDコイン):米ドルに価値を連動させたステーブルコイン(価値が安定した暗号資産)。
- MOU(覚書):協力や提携の意図を記載した文書。正式な契約ではないが、重要な役割を持つ。
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