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暗号資産市場に極度の強気と大量清算が発生

マーケット

2024年12月2日、暗号資産市場は新たなマイルストーンを達成し、投資家の関心を集めている。市場は「極度の強欲」と評価される楽観的な心理が支配している一方で、大規模な清算と急激な価格変動が注目を集めた。

グローバル市場の状況

Phoenix GroupXアカウント)によれば、世界の暗号資産市場では、現在31,300以上の通貨が流通しており、総時価総額は3.39兆ドル(約507.8兆円、2024年12月2日付の為替レート149.75円)に達している。

24時間の取引量は2021.2億ドル(約30.2兆円)に上り、特に**ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)**が市場をリードしている。ビットコインの市場占有率は55.5%、イーサリアムは12.8%となっている。

市場心理を表す**Fear and Greed Index(恐怖と強欲指数)**はスコア80を示し、「極度の強欲」と評価されている。これは一週間前のスコア83や一ヶ月前のスコア70に比べても、引き続き強気の姿勢が続いていることを反映している。一方で、BTCのロングポジション(買い注文)は48.51%で、ショートポジション(売り注文)の51.49%を下回っている。

ビットコインの安定とアルトコインの変動

ビットコインは94,924ドル(約1,420万円)で取引され、引き続き市場の中心的存在であるが、大規模な清算が続き、ボラティリティ(価格変動性)が高い状況だ。同様にイーサリアムも3,591ドル(約53.8万円)で取引され、取引手数料(ガス代)は16 GWEIと低く、ネットワーク利用に好条件となっている。

分散型金融(DeFi)の活動も活発で、プラットフォーム全体での総預かり資産(TVL: Total Value Locked)は1,920億ドル(約28.7兆円)に達している。

アルトコインは混在した結果を示している。HBARは7.57%下落したが、26.55%の回復を見せた。同様にKAIAは9.02%の下落後、22.26%の反発を記録した。他の注目すべきコインには、XRP(リップル)(8.89%の下落後20.69%の回復)やIOTA(11.44%の下落後24.46%の反発)が含まれる。

**ライトコイン(LTC)**も9.01%下落後、17.03%の上昇を記録した。

清算の詳細

過去24時間で大規模な清算が発生した。特にXRPでは6,532万ドル(約97.8億円)が清算され、これは市場のボラティリティの高さを示している。続いてビットコインが5,988万ドル(約89.7億円)、イーサリアムが4,963万ドル(約74.4億円)であった。

他には**ドージコイン(DOGE)**が3,059万ドル(約45.8億円)、**ソラナ(SOL)**が1,908万ドル(約28.6億円)清算されており、レバレッジ取引がいかにリスクが高いかを浮き彫りにしている。

まとめ

2024年12月2日の暗号資産市場は、「極度の強欲」が市場心理を支配する中、ビットコインとイーサリアムが堅調なパフォーマンスを見せる一方で、アルトコインがボラティリティの激しい動きを記録した。

清算の規模が示すように、レバレッジ取引は特に不安定な市場環境では高リスクである。投資家は市場の強気の流れに乗る際には慎重な姿勢を保ち、戦略的に行動することが求められる。

用語説明

  • Fear and Greed Index(恐怖と強欲指数): 投資家の心理状態を数値化したもので、0が「極度の恐怖」、100が「極度の強欲」を示す。
  • レバレッジ取引: 借入金を利用して資産を購入する取引手法。高リスクだが高リターンも可能。
  • 清算(Liquidation): 保証金不足などにより強制的にポジションが閉じられること。

注意書き

仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。

記事参考元

2025-01-01マーケット

Posted by AKIRA YAMAMOTO