ビットコインの10万ドル突破後、BNB価格は次に1000ドルのラリーへ?
2024年12月6日(金曜日)、暗号通貨市場は注目すべき動きを見せた。
ビットコイン(Bitcoin)の価格が10万ドル(約1506万円)を維持している中、その強気な勢いはアルトコイン市場にも広がり、特にバイナンスコイン(Binance Coin、BNB)は大きなブレイクアウトを果たした。
これにより、価格上昇はクジラ(whale)による積極的な資産蓄積によって支えられ、さらなるラリーの可能性を示唆している。
現在、バイナンスコインは743.75ドル(約11万1974円)で取引されており、24時間の取引で3.71%の上昇を見せている。CoinGeckoによると、BNBの時価総額は1084億ドル(約16兆2837億円)に達しており、24時間の取引量は270億ドル(約4兆6730億円)となっている。
主なポイント
- BNBの価格は、逆頭肩型(Inverted Head and Shoulders pattern)からブレイクアウトし、43ヶ月間の蓄積トレンドから脱却したことを示唆している。
- 690ドル(約10万3964円)のサポートでの長い尾の拒絶キャンドルが、次の飛躍に向けた需要の圧力が維持されていることを強調している。
- 4時間足チャートでは、200日指数移動平均線(Exponential Moving Average)が、暗号通貨購入者にとって適切な押し目買いサポートとなっている。
大量のBNB引き出しが市場のダイップで注目を集める
EmberCNによると、あるアドレスが3,566枚のバイナンスコイン(BNB)をBitget(Bitget取引所)から引き出し、その金額は約251万ドル(約3億7745万円)に相当する。この引き出しは、報告の約6時間前に起こった大きな市場の下落時に行われた。
この引き出しは、Arkham Intelligence(Arkham Intelligence)プラットフォームで注目され、大口投資家が市場の下落時にバイナンスコインを積極的に購入していることを示唆している。
そのため、BNBの価格は、最近793.8ドル(約11万9570円)の新たな史上最高値を更新した後でも、さらなる上昇の可能性を示している。
逆頭肩型パターンがBNBの強気の勢いを後押し
ビットコインが10万ドルを突破したことで、多くの主要アルトコインも強気の回復を継続し、12月に入ってからもその勢いを保っている。
この勢いを受けて、BNBの価格は、690ドル(約10万3964円)の逆頭肩型パターンのネックラインの抵抗を突破し、史上最高値に向けて上昇した。
逆頭肩型パターンは、3つの谷から構成されている。最初と最後の谷が「肩」と呼ばれ、中央の深い谷が「頭」と呼ばれる。この形成は、売り圧力が弱まり、買い手が市場に参入して価格が上昇し始めるときに発生する。
今後の展開
4時間足チャートを見ると、BNBの価格は490ドル(約7万3730円)で需要圧力を受け、長い尾の拒絶が見られた。もしこのパターンが続けば、現在の回復は1,196ドル(約18万44円)のターゲットを追う可能性がある。
まとめ
ビットコインの価格が10万ドルを突破したことにより、暗号通貨市場全体に強気な動きが広がっており、BNBもその一環として注目の存在となっている。
逆頭肩型パターンにより、BNBはさらなる上昇を見せる可能性があり、大口投資家の動向もその背景を支えている。しかし、投資家は市場の動向に敏感であり、価格の急騰に過信せず、リスクを分散することが重要だ。
用語説明
- 逆頭肩型パターン(Inverted Head and Shoulders pattern):トレンド転換のサインとなるテクニカルパターンで、3つの谷(肩と頭)が形成され、売り圧力が弱まり買い圧力が強くなる時に価格が上昇する。
- 指数移動平均線(EMA)(Exponential Moving Average):価格データに重みをつけて平均を出すテクニカル分析の指標。通常の移動平均よりも直近の価格に重点を置く。
- クジラ(Whale):暗号通貨市場において、大量の資産を持つ投資家のことを指す。
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