image 27 e1734084794533

Ledger(レジャー)、ユーザーが2.5百万ドル相当のビットコインとNFTの盗難被害を主張し波紋

セキュリティ

Ledger(レジャー)、ユーザーが2.5百万ドル相当のビットコインとNFTの盗難被害を主張し波紋

Ledgerのセキュリティ慣行が再び注目されている。ある仮想通貨ユーザーが、自身のLedgerハードウェアウォレットに保管していた約2.5百万ドル(約3億7,782万円、2024年12月13日時点の為替レート151.13円/USD)のデジタル資産が盗難に遭ったと報告した。

被害には10ビットコイン(約1百万ドル、約1億5,113万円)と1.5百万ドル相当(約2億2,669万円)のNFTが含まれる。

盗難の概要と被害者の主張

被害者は、X(旧Twitter)上で活動する@anchor_dropsと特定されている。このユーザーによれば、盗難は直接Ledgerから購入したLedger Nano Sデバイスから発生したという。

さらに投稿によると、シードフレーズ(seed phrase)は安全に保管され、オンラインに入力されたことはなく、不正な取引が署名された形跡もないと述べている。

「デバイスは過去2ヶ月間使用されていなかった」と@anchor_dropsはXで述べ、セキュリティ侵害の性質に疑問を呈した。

仮想通貨コミュニティの反応

この事件は、仮想通貨コミュニティ内で賛否両論を巻き起こしている。一部のユーザーは、この損失が過去の既知の脆弱性の再現に関連している可能性を指摘した。また、Ledgerのセキュリティシステムに潜在的な欠陥があるのではないかという懸念も広がっている。

  • Tariq氏(@Teriqstp)は、「数年前、私もLedgerストアから購入したデバイスを使用していてハッキング被害を受けたが、他のプラットフォームに接続することもなく被害に遭った」と主張している。
  • 一方で、他のコミュニティメンバーは被害者の主張に懐疑的であり、人為的なミスが関与している可能性を示唆している。「本当に話が正確なのか?シードフレーズが漏洩したか、公式サイト以外からLedgerを購入したのではないか?」
    — $Link Marine氏(@link_we80825403)
  • さらに、Jurad.eth氏(@jurad0x)は、「もしこれが広範囲に発生しているなら、多くの仮想通貨保有者が同様の被害に遭っているはずだ」と述べている。

Ledgerの対応は未だなし

現在、Ledger社はこの報告に対し公式声明を発表していない。コミュニティ内では、同社のセキュリティ慣行やハードウェアウォレットの安全性についての議論が続いている。

まとめ

Ledgerが提供するハードウェアウォレットのセキュリティは、仮想通貨の安全管理において高い評価を得てきた。しかし、今回のような盗難報告が浮上すると、ユーザーの不安は避けられない。

仮想通貨を安全に保管するためには、公式ソースからの購入、シードフレーズの厳重な管理、物理的なセキュリティ対策を徹底することが重要だ。

用語説明

  • Ledger(レジャー): フランスに拠点を置くハードウェアウォレットメーカー。公式サイトはこちら
  • ハードウェアウォレット: オフラインで仮想通貨を保管するデバイスで、セキュリティが高いとされる。
  • シードフレーズ(Seed Phrase): ウォレットを復元するための一連の単語。第三者に知られると資産を盗まれる可能性がある。
  • NFT(Non-Fungible Token): ブロックチェーン技術を利用した唯一無二のデジタル資産。
  • X(旧Twitter): Elon Musk(イーロン・マスク)の経営するソーシャルメディアプラットフォーム。

注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。

参考元:CryptoBriefing

10 / 100

2025-01-15セキュリティ

Posted by AKIRA YAMAMOTO