マイクロストラテジー、世界初の「ビットコイン銀行」を目指す
マイクロストラテジー、世界初の「ビットコイン銀行」を目指す
マイクロストラテジー(公式サイト)は、ビットコインを活用した金融機関「ビットコイン銀行」を世界で初めて実現することを目指している。
同社は、これまでのビットコイン購入の実績を活かし、暗号資産市場に特化した新しい金融商品を提供する計画を発表した。この計画には、転換社債や普通株、デット商品(債券)といった金融商品が含まれている。
CEOであるマイケル・セイラー(X)は、この計画について「従来の金利よりも高い利回りを提供し、平均年間利回り29%を見込んでいる」と説明している。
マイクロストラテジーのビットコイン戦略
マイクロストラテジーは、2020年9月に初めてビットコインを購入し、その後も積極的に資産を増やしてきた。同社は現在、42万3650BTCを保有しており、その購入平均単価は6万389ドルである。これにより、公開企業として世界最大のビットコイン保有者となっている。
最近、同社は初めて1BTCあたり10万ドルを超える価格で購入を行った。ビットコインの価格が過去最高値である10万6500ドルに達したこともあり、この投資は73.75%の利益を上げ、約188億6000万ドルの評価益を記録している。
セイラーは、自身のTwitterで購入に言及しつつ、「Saylor Tracker」の更新ミスについてツイートしている。
ツイート内容
Is https://t.co/Bx3917zMqi missing a green dot?
— Michael Saylor⚡️ (@saylor) December 15, 2024
NASDAQ100にMSTRが追加
マイクロストラテジーは、新たな里程標として、NASDAQ100指数への追加が決定された。このニュースは、同社の株価をさらに押し上げる要因となっている。
株価は直近で400ドルを突破し、2024年12月23日にNASDAQ100指数の一部として正式に取引される予定だ。この動きにより、NASDAQ100を追跡するETF(上場投資信託)が、同社の株式約21億ドル相当を購入すると予測されている。これにより、マイクロストラテジーは暗号資産業界におけるリーダーシップをさらに強化するだろう。
ビットコイン、過去最高値を更新
マイクロストラテジーの計画が注目される中、ビットコインも堅調に値を伸ばし、史上初めて10万6500ドルを突破した。
ビットコインの時価総額は2.1兆ドルに達しており、年初来で150%以上の成長を遂げている。特に、直近30日間の価格上昇率は14%に達しており、短期的な調整を挟みながらも強気相場が続いている。
ビットコイン市場におけるマイクロストラテジーの役割は極めて重要だ。同社がビットコインの購入を続けることで、投資家にとって同資産の魅力が高まる相乗効果が生まれている。
まとめ
マイクロストラテジーは、ビットコイン市場において革新的な役割を果たしている。同社の「ビットコイン銀行」構想は、暗号資産市場に新たな地平を切り開く可能性を秘めている。また、NASDAQ100への追加が決定したことで、暗号資産業界のリーダーとしての地位をさらに確立するだろう。
ビットコイン市場も引き続き好調であり、今後の動向に注目が集まっている。
用語説明
- ビットコイン(Bitcoin): 暗号資産の一種で、最も広く知られるデジタル通貨。非中央集権的な取引を特徴とする。
- NASDAQ100: NASDAQ証券取引所に上場している上位100社の非金融企業で構成される株価指数。
- ETF(上場投資信託): 株式市場で取引される投資信託の一種で、特定の指数や資産に連動する。
注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。
参考元:The Cryptonomist