北朝鮮のハッカーがHyperliquidで取引を行い、70万ドル以上を失ったことを示すグラフィック
取引プラットフォームHyperliquidでの北朝鮮ハッカーによる活動の警告。

北朝鮮のハッカー、Hyperliquidで70万ドル以上を失う。プラットフォームのハッキング準備か?

セキュリティ$HYPE

北朝鮮のハッカー、Hyperliquidで70万ドル以上を失う。プラットフォームのハッキング準備か?

北朝鮮のハッカーに関連するアドレスがHyperliquidでの取引活動を行い、70万ドル以上の損失を出したと報じられている。この取引活動は暗号通貨コミュニティ内で懸念を呼び起こしており、一部ではこれが北朝鮮のハッカーがHyperliquidのシステムの脆弱性をテストしている兆しであると推測されている。

中国のコリン・ウー記者の報告によれば、X(旧Twitter)の暗号通貨愛好者TayvanoはHyperliquidのチームに対して差し迫った脅威について警告しており、北朝鮮(DPRK)は「取引はしない、テストをするのだ」と述べている。

「正直に言って、もし私がHyperliquidの4つのバリデーター(またはあのゴミみたいなバイナリ)を管理していたら、今すぐにでもパンツを濡らしているだろう。」

Tayvano氏は、DPRKハッカーがHyperliquidのプラットフォームを熟知していることに警戒し、さらに「創造的で、執拗で、非常に高度な技術を持っている」と警告している。

Hyperliquid、Bの取引量を達成も、ハッカーによるリスクが懸念

Hyperliquid(HYPE)は最近、エアドロップイベントを契機に取引量が110億ドルに達したが、DPRKハッカーの活動がその成長に影を落としている。専門家は、Hyperliquidのトークンが35.02ドルの高値を超える可能性があると楽観視しているものの、最近のハッカー活動によりコミュニティ内で不安が広がっている。

エキスパートがHyperliquidの「差し迫った脅威への対策」を提案

2週間前、TayvanoはHyperliquidに対して、リスクに対処するための知見と支援を提供すると申し出た。彼は、北朝鮮のハッカーがHyperliquidのプラットフォームに精通していることを指摘し、さらなる攻撃に備えた対策を講じるべきだと警告している。

Tayvanoは、Hyperliquidチームに対して「洗練された攻撃のリスクを軽減するための措置」を示すと共に、セキュリティ専門家とのオープンなコミュニケーションチャンネルを設けることを提案した。

DPRKハッカー、2024年の暗号通貨盗難の主役に

Chainalysisの報告によると、2024年に北朝鮮が関与した暗号通貨盗難は13億4,000万ドルに達し、今年のすべての暗号関連盗難の半分以上を占める。これらの攻撃の頻度と規模は年々増加しており、ハッカーはより広範な組織をターゲットにしている。

また、DPRKハッカーは、1000万ドル以上の利益を上げた大規模な攻撃を実行することが増えており、その手法はますます高度化している。

国際的な制裁とブラックリストの強化

北朝鮮の違法活動を阻止するための国際的な取り組みが進む中、アメリカとUAE(アラブ首長国連邦)は協力し、DPRKのマネーロンダリングネットワークを打破した。アメリカ財務省の外国資産管理局(OFAC)は、中国の2人の国民とUAEの企業Green Alpine Trading LLCに制裁を科し、北朝鮮の武器プログラムを支援していたことが明らかとなった。

これらの制裁は、北朝鮮が暗号通貨盗難やマネーロンダリングを通じて大量破壊兵器(WMD)や弾道ミサイルプログラムを資金調達することを防ぐための広範な取り組みの一環である。

まとめ

Hyperliquidでの取引活動により、北朝鮮のハッカーが新たな攻撃に備えているのではないかという懸念が高まっている。これに対し、エキスパートはセキュリティ対策を強化し、共同でリスク管理に取り組むことを提案している。また、2024年のDPRKによる暗号通貨盗難は過去最大となり、国際社会は制裁強化を進めている。

用語説明

  • Hyperliquid: 取引所の一種で、暗号通貨やトークンを売買するためのプラットフォーム。
  • DPRK(北朝鮮): 朝鮮民主主義人民共和国。北朝鮮の公式名称。
  • マネーロンダリング: 不正に得た資金を合法的に見せかけるための手段。

注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではありません。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。

参考元:Cryptopolitan

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2025-01-05セキュリティ$HYPE

Posted by AKIRA YAMAMOTO