Hashgraph協会、Taurusと提携しHBARのグローバルカストディ推進へ
Hashgraph協会、Taurusと提携しHBARのグローバルカストディ推進へ
Hashgraph協会がTaurusと提携し、Hederaの暗号資産HBARの安全なカストディ(保管)、ステーキング(保有報酬)、およびトークン化を世界的に推進することを発表した。
Hashgraph協会とTaurusの提携概要
Hashgraph協会は、Hedera Hashgraphの分散型台帳技術を活用したエコシステム構築を目的とする非営利団体である。一方、Taurusはデジタル資産インフラプロバイダーとして、世界中の金融機関にサービスを提供している。
この提携の目的は、HBARやその他の資産に対して、安全なカストディ、ステーキング、トークン化を可能にすることである。これにより、銀行や企業がHederaのエコシステムに容易にアクセスできる環境を整備する。
Kamal Youssefi氏のコメント
Hashgraph協会の会長であるKamal Youssefi氏は、Cointelegraphに次のように語った。
「ヨーロッパはMiCA(欧州の暗号資産市場規制)により、明確なガイドラインが提供され、米国のような規制の不確実性を排除している。これにより、デジタル資産市場が急成長している。」
グローバル市場への進出
この提携の重点地域はヨーロッパ、アジア、中東、アフリカである。規制面からの視点だけでなく、投資家や企業にHederaエコシステムへの信頼をもたらすことも目的としている。
「規制が明確化されている地域では、より積極的にHederaエコシステムと関わることができる」とYoussefi氏は述べた。
Taurusの共同創設者であるLamine Brahimi氏も、「規制枠組みが整備されつつある地域での拡大を目指している」と語っている。
トークン化の課題
現実資産(RWA)のトークン化にはオンチェーンとオフチェーンの課題が存在する。Youssefi氏によれば、特に規制の未整備や地域ごとの規制の断片化が所有権や法的保護に関する問題を引き起こす可能性がある。
「投資家のリスクを管理し、関連ステークホルダーと協力して、技術的課題を克服するフレームワークの開発を支援している」と述べている。
カタールでのデジタル資産の可能性
Hashgraph協会は2024年9月、カタールでデジタル資産の5つのユースケースを探るための取り組みを発表した。これは以下を含む:
- トークン化された株式
- 不動産
- イスラム金融商品「スクーク」
- カーボンクレジットのような持続可能性に関連するケース
- 消費者エンゲージメントおよびロイヤルティプログラム
まとめ
Hashgraph協会とTaurusの提携は、Hederaエコシステムを世界的に推進し、金融機関や企業が信頼を持って活用できる環境を整備する試みである。特にヨーロッパや中東など、規制が進んでいる地域でのトークン化やデジタル資産の活用が期待される。
用語説明
- カストディ:資産を安全に保管するためのサービス。
- ステーキング:暗号資産を保有してネットワークに参加し、報酬を得る仕組み。
- トークン化:現実世界の資産をデジタル化しブロックチェーン上で取引可能にすること。
- MiCA:Markets in Crypto-Assets Regulationの略称で、欧州の暗号資産市場に関する規制。
注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負わないので、自己責任において行うこと。
参考元:Cointelegraph
Posted by AKIRA YAMAMOTO
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