【速報】ビットコイン11万ドル突破でショートポジション約2.8億ドルが清算
仮想通貨市場が急変動、雇用統計の発表を受けて投資家心理に変化
📈 ビットコイン、一時11万ドル超え
仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)は、木曜日の朝、一時的に**11万ドル(約1,600万円)を突破した。
この価格上昇を受け、仮想通貨市場全体で約3億3,100万ドル(約480億円)**ものポジションが清算された。
その多くが「ショートポジション(下落を見込んだ売りのポジション)」だった。
💸 24時間以内にBTCとETHで合計2億8000万ドルが清算
その後、ビットコイン価格は10万9,720ドルまでやや下落したものの、CoinGeckoのデータによれば、日中で1.8%の上昇となった。
これは、先月の過去最高値111,814ドルにわずか1.8%と迫る水準である。
市場データプロバイダのCoinGlassによると、過去24時間以内にビットコインのショートポジションで1億100万ドル以上が清算された。
また、イーサリアム(Ethereum)でも9,120万ドル相当のショートが清算されている。
全体では、2億8,000万ドル以上のショートが1日で吹き飛んだ格好だ。
📊 米雇用統計が引き金に
この価格変動は、ADP全米雇用報告(ADP National Employment Report)の発表を受けて発生したものだ。
報告書では、米国の民間部門の雇用が2023年以降で初めて減少したことが明らかになった。
この発表を受け、金融市場では米連邦準備制度(FRB)による7月の利下げ観測が強まり、利下げの確率は25.3%に上昇したと、デリバティブ取引所Bitunのアナリストは述べている。
まとめ
ビットコインは再び10万ドル超の大台を突破し、雇用統計というマクロ経済の要素によって仮想通貨市場は大きく動いた。
特に、ショートポジションが大量に清算された点から、現在の市場には依然として**ボラティリティ(価格変動の激しさ)**が潜んでいるといえる。
米国の金利動向や経済指標が今後の仮想通貨市場に与える影響も注視しておきたい。 用語解説
- ショートポジション:価格が下がることを見込んで売る投資スタイル。価格が上がると損失が出る。
- 清算(Liquidation):証拠金が不足し、自動的にポジションが強制終了されること。
- ADP雇用統計:米国民間雇用の動向を示す指標。FRBの政策判断に影響を与える。
- CoinGlass:仮想通貨市場のポジションデータを提供するサイト。
注意書き
本記事は投資助言を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
参考元
- 元記事:cryptonews.net
- 出典:decrypt.co