ビットコイン(Bitcoin/ビットコイン)の価格が上昇を見せる中、**マイナー(Miner/採掘者)**たちが利益確定に動いている兆候が観測されている。
これは、**ブロックチェーン分析プラットフォームのCryptoQuant(https://cryptoquant.com)**など複数のデータソースにより報告されており、市場の短期的な調整局面に警戒感が広がっている。
マイナーの動向と「マイナートゥーエクスチェンジ比率」
ビットコインのマイナーは、取引を検証し、新たなブロックを作成することで報酬(BTC)を得る存在である。彼らは市場の供給側に位置し、保有するBTCの売却は相場に直接影響を与える。
今回注目されているのが、「マイナートゥーエクスチェンジ比率(Miner to Exchange Ratio)」という指標だ。これは、マイナーから暗号資産取引所(Exchange)への送金量の割合を示しており、急上昇すると“売却意図”があるとされる。
現在、この比率が過去3か月で最高水準に達しており、一部のマイナーが強気相場で利益確定を行っている可能性が高い。
ビットコイン価格は依然として高水準
2025年7月15日時点で、ビットコインの価格は**約65,000ドル(約9,823,450円|1ドル=151.13円換算)**前後で推移している。
これは過去1年で最高値圏に近づいており、多くのマイナーが採掘コストを大きく上回る利益を得られる水準にある。
そのため、短期的な利確(利益確定売り)を選択するマイナーが増えることは自然な流れだといえる。
市場への影響は限定的か?
ただし、現時点では大規模な暴落などの兆候は見られておらず、むしろ機関投資家やETF(上場投資信託)を通じた買い圧力が相場を支えているとする見方もある。
特に**BlackRock(ブラックロック)**のビットコインETF(ティッカー:IBIT)などは、高い取引量を維持しており、強気派(ブル派)の支援材料となっている。
※ブラックロック公式サイト:https://www.blackrock.com
まとめ
- ビットコイン価格が上昇する中、一部マイナーが売却を開始
- 「マイナートゥーエクスチェンジ比率」が上昇中
- 短期的な調整の可能性もあるが、長期的には強気相場継続の見方も
- ETF市場や機関投資家の動向が今後の焦点となる
用語説明
- マイナー(Miner):ビットコインなどの暗号資産ネットワークにおいて、取引の承認とブロック生成を行う参加者。報酬として新規発行された仮想通貨を得る。
- マイナートゥーエクスチェンジ比率(Miner to Exchange Ratio):マイナーから取引所へ送金された仮想通貨の割合を示す指標。売却圧力の高まりを予測する際に用いられる。
- ETF(上場投資信託):証券取引所に上場している投資信託。ビットコインETFは暗号資産を対象にした金融商品で、株式と同様に売買が可能。
注意書き:
仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。
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