ビットコイン(BTC)は93,000ドルで安定、アルトコインが上昇を試みる(マーケットウォッチ)
ビットコイン(Bitcoin、BTC)は最近の下落相場を経て、93,000ドル付近で安定している。
一方、他の仮想通貨(アルトコイン)は11月27日にかけて上昇を見せている。注目すべき上昇銘柄として、ステラ(Stellar、XLM)、アバランチ(Avalanche、AVAX)、カルダノ(Cardano、ADA)などが挙げられる。
ビットコインは再び100,000ドルを目指すのか?
過去数日間、ビットコインは11月22日の約100,000ドルから11月26日の約90,700ドルまで急落した。この調整は、MicroStrategy(公式サイト)による記録的な購入(55,500BTC、約5.4億ドル)など、強気のニュースと同時に発生した点が興味深い。
しかし、過去24時間で価格は93,000ドルを超え、失地回復の兆しを見せている。この動きが心理的な大台である100,000ドルを再び目指す試みになるのか、それとも調整が続くのか注目されている。
なお、BTCの時価総額は現在1.85兆ドルであり、アルトコインに対する支配率は57%以上を維持している(CoinGeckoによるデータ)。
アルトコインの動向
ビットコインとは対照的に、一部のアルトコインは24時間で大幅な価格上昇を記録している。
- ステラ(Stellar、XLM): 8%上昇し、0.50ドルを回復。
- アバランチ(Avalanche、AVAX): 6%上昇。
- カルダノ(Cardano、ADA): 4%上昇。
さらに、リップル(Ripple、XRP)も2%の上昇を見せた。注目すべきは、XRPが1か月で約180%の上昇を記録している点である。この背景には、トランプ氏の米大統領選勝利や、SEC(米国証券取引委員会)のゲンスラー(Gary Gensler)議長が来年1月に退任するとの発表などがある。
その他、イーサリアム(Ethereum、ETH)、トロン(Tron、TRX)、ポルカドット(Polkadot、DOT)、柴犬(Shiba Inu、SHIB)、ライトコイン(Litecoin、LTC)なども小幅な上昇を見せている。
仮想通貨市場の総時価総額
仮想通貨全体の市場時価総額は現在3.36兆ドル(約490兆円)であり、11月26日から1%の減少を記録している。
まとめ
ビットコインが心理的な節目である100,000ドルを再び目指すかどうかが注目される一方で、アルトコイン市場は多様な動きを見せている。これらの動向は、仮想通貨市場全体の成長や方向性を示す重要な指標となる。
用語説明
- BTC支配率(Dominance): 仮想通貨全体の市場時価総額に占めるビットコインの割合。通常、アルトコインの動向を測る指標として用いられる。
- MicroStrategy: 企業向け分析ソフトウェアを提供する米国企業。近年、ビットコインへの積極的な投資で注目を集めている。
注意書き
仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。