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Coinbase、Justin Sunの関与による「容認できないリスク」を理由にwBTCを上場廃止に

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Coinbase、Justin Sunの関与による「容認できないリスク」を理由にwBTCを上場廃止に

仮想通貨取引所Coinbaseは、Ethereum上で最も使用されるビットコイン代替トークンであるwBTCを上場廃止にした理由として、wBTCが「Justin Sunの手に渡るリスクが容認できない」と述べた。この決定に関する訴訟に対して、Coinbaseは火曜日に回答した。

Coinbase、wBTCの上場廃止をJustin Sunとの関係を理由に説明

これまで市場関係者は、Coinbaseが11月にwBTCを上場廃止にした背景を読み解いていた。当時、Coinbaseはその上場基準を理由に挙げていたが、具体的な説明はなかった。しかし先週、wBTCの発行者であるBiT Globalは、Coinbaseが自社の競合資産であるcbBTCを不当に優遇したとして広範な訴訟を起こした。

しかし、Coinbaseは25ページにわたる書類で、この決定が全てJustin Sun、トロン(Tron)ブロックチェーンの創設者であり、アメリカでは詐欺や市場操作で告発されている暗号通貨ビリオネアに関連していると説明した。Coinbaseによると、Sunは8月に発表されたパートナーシップを通じてwBTCと関係を持つことになったという。

「Coinbaseは業界の多くの他者と同様に、Mr. Sunの関与に関して、BiTが信頼できる管理者であるかどうかに疑問を抱いていた」と、Coinbaseは述べている。

Coinbase、wBTCに関するレビューを開始

Coinbaseはこのパートナーシップの発表後、wBTCについてのレビューを開始した。BiTに対してその所有権やSunの関与について質問を投げかけたが、BiTはその回答を拒否したという。Coinbaseの書類によると、その結果、CoinbaseはSunのwBTCに対する関与および可能な支配が顧客や取引所の健全性に対して「容認できないリスク」をもたらすと判断したという。

現在、SunがBiTにどの程度関与しているのかは不明である。BiT Globalの弁護士はコメントを返していない。また、Tronの代表者もコメントを返していない。

しかし、Coinbaseはこの関与の兆候だけで十分に懸念を抱き、関係を断ち切る決定を下したと述べている。

Coinbase、法的な支持なしでwBTCをホストする義務はないと主張

Coinbaseは、BiTの主張には法的な支持がないとし、「詐欺や市場操作の長い歴史を持つ人物と関係がある資産を、Coinbaseがホストする義務はない」と述べた。

まとめ

CoinbaseがwBTCを上場廃止にした主な理由は、Justin Sunの関与によるリスクであり、この関与が顧客や取引所の健全性に悪影響を与える可能性があると判断されたからである。今後、SunのBiTとの関係が明らかになることが期待されるが、現時点ではその詳細は不明だ。

用語説明

  • wBTC: Wrapped Bitcoinの略で、Ethereumブロックチェーン上でビットコインを使用できるようにしたトークン。ビットコインの価値をEthereum上で利用可能にする。
  • Tron (トロン): Justin Sunが創設したブロックチェーンプロジェクトで、分散型アプリケーション(dApp)をホストするためのプラットフォームを提供。
  • 市場操作: 特定の市場や証券の価格を不正に操作する行為。詐欺的な取引を行い、市場に誤解を与えることが含まれる。
  • 上場廃止: 取引所が特定の資産の取引を停止すること。これは、資産の信頼性や法的問題が原因で行われることがある。

注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではありません。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。

参考元:coindesk.com

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2025-01-13ファイナンス$wBTC

Posted by AKIRA YAMAMOTO