BlackRock、IBITへの投資を倍増:グローバルアロケーションファンドを通じた動き
BlackRock、IBITへの投資を倍増:グローバルアロケーションファンドを通じた動き
世界最大の資産運用会社であるBlackRock(公式サイト)が、現物ビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)であるIBITへの投資を大幅に増加させたことが明らかになった。米国証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、同社のグローバルアロケーションファンドは、IBITの430,770株を保有しており、10月31日時点で評価額は約1700万ドルに達している。
IBIT株式の急増
Xユーザー@MacroScope17が注目したように、BlackRockの最近の提出書類によると、今回の報告された株式数は、7月31日時点の198,874株から117%増加している。また、第1四半期に登録された43,000株と比較すると、現在の株式数は10倍以上となっている。
グローバルアロケーションファンドとは?
BlackRockのグローバルアロケーションファンドは、米国および外国市場の株式、債券、マネーマーケット証券、短期証券などに投資する商品である。そのポートフォリオの構成は定期的に変動する。ただし、IBIT株式はファンド全体の規模(165億ドル)のわずか0.1%に過ぎない。
IBITの業界内での存在感
The ETF Store(公式サイト)のCEO、Nate Geraciは、IBITが運用資産(AUM)の規模で全体の上位35位に入るETFであることを指摘している。これは、世界の主要ETFであるiShares MSCI EAFE ETFやVanguard Total World Stock ETFなどを凌駕している。
彼は次のように述べている。
「ETFとしてこの規模に達するのは異常と言える。わずか1年足らずで、驚くべき成果だ。」
流入資金と運用資産の規模
Farside Investorsのデータによれば、IBITはローンチから1年以内で、370億ドル以上の純流入資金を獲得している。これは、2位のFidelityのFBTC(118億ドル)を3倍以上上回る数字だ。
また、IBITは運用資産規模においても、現時点で527,284BTCを保有している。これは、ビットコイン価格が95,753.77ドルの場合、500億ドル以上の価値に相当する。さらに、現物ビットコインETF全体の流入資金(354億ドル)の大部分がIBITによるものである。
まとめ
BlackRockのIBITは、運用資産規模、資金流入額の両面で市場において圧倒的な存在感を示している。これにより、米国で取引されるビットコイン投資商品が、金ETFの総運用資産を上回るなど、仮想通貨投資の新たな地平を切り開いている。
用語説明
- IBIT(現物ビットコインETF):現物ビットコインを基にしたETF。投資家がビットコインに直接投資するリスクを負わずに市場の価格変動にアクセス可能。
- ETF(上場投資信託):株式市場に上場している投資信託で、株式や債券、不動産など様々な資産に分散投資できる。
- 運用資産規模(AUM):運用会社が投資家から預かった資産の総額。
注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負わないので、自己責任において行ってほしい。
参考元:CryptoSlate