トランプ支持のワールドリバティがコインベースのUSD1ステーブルコイン上場を承認

出典: https://cryptonews.net/news/finance/31478325/
参考元: decrypt.co
USD1ステーブルコインがコインベースで取引可能に
アメリカの暗号通貨プロジェクト「World Liberty Financial(World Liberty, @worldlibertyfi)」が提供するUSD1ステーブルコインが、コインベース(Coinbase, @Coinbase)で取引可能となったことを、同取引所が木曜日に発表した。
アメリカ最大の暗号通貨取引所であるコインベースは、X上でこの情報を発信した。トランプ大統領の息子であり、World Libertyの共同設立者であるエリック・トランプ(@EricTrump)は、投稿をリツイートし、暗号プロジェクトに関連する新情報が「非常に近いうちに」届くと述べた。
DecryptはWorld Libertyにコメントを求めたが、即座には返答を得られなかった。コインベースは、顧客が望む商品とサービスを市場に提供することを目指しているため、USD1を上場したと述べた。アメリカのユーザーは、現在コインベースで3種類のステーブルコイン、USDC、テザーのUSDT、そしてUSD1にアクセスできる。
エリック・トランプ氏は、「USD1が@Coinbaseで正式に登場した!World Libertyに関するさらなるニュースが非常に近いうちに発表される!」と投稿した。
Decryptが3月に報じたところによれば、World Libertyは自身のステーブルコインを立ち上げた。ステーブルコインは、通常アメリカドルの価値にペッグ(連動)されたデジタルトークンであり、時には他の安定資産(例えば、代替法定通貨や金)にもリンクされることがある。
USD1の上場前、コインベースはUSDTとUSDCの二つの主要なステーブルコインおよびそれ以外の小規模トークンへのサポートを提供していた。
この発表は、アメリカにおけるステーブルコインの発行と取引に関するガイドラインを定めた「GENIUS法案」の通過に伴う活発な市場活動の中で行われた。近年、多くの主要な金融サービス会社や他の団体がステーブルコインの取り組みを開始するか探る旨の発表をしている。
ステーブルコインはクリプト経済の重要な部分である。トレーダーは、デジタル資産の取引を迅速に行うためにそれを使用するからだ。従来の銀行システムでドルを使う代わりに、デジタルトークンはクリプト取引のプロセスを加速させる。
USD1は、2024年に発表された分散型金融(DeFi)プラットフォーム「World Liberty Financial」で利用可能となる予定である。このEthereum(イーサリアム)ベースのプラットフォームは、Aaveプロトコルを基に構築され、クリプトの借り入れや貸し出しサービスを提供する。しかし、公開はまだ行われていない。
さらに、World Libertyは独自のネイティブトークンWLFIも立ち上げているが、現在は取引可能ではない。このトークンの保有者は、7月にEthereumベースのトークンを売買できるようにするための投票を行った。
民主党の議員たちは、トランプ大統領との関連性からWorld Libertyを批判しており、特にアブダビの政府系ファンドMGXによるバイナンス(Binance, @binance)への20億ドルの投資にUSD1が使用されたことに言及している。
共和党も、トランプの様々なクリプト取引—World Libertyや彼自身のソラナのミームコイン—がワシントンでのクリプト立法の進展を困難にしていると示唆している。
それでも、下院と上院は最終的にGENIUS法案を可決し、この法案はトランプ大統領によって7月に法律として署名された。
まとめ
USD1ステーブルコインはコインベースで取引可能となり、今後の展開に期待が集まっている。ステーブルコインはトレーダーにとって重要な存在であり、暗号経済の発展に寄与する。World Libertyの活動は、クリプト市場全体に影響を及ぼす可能性がある。
用語説明
- ステーブルコイン:価格が安定しているデジタルトークンで、一般に法定通貨(例えばアメリカドル)や他の資産に連動する。
- 分散型金融(DeFi):中央集権的な管理者を介さずに金融サービスを提供するブロックチェーン技術に基づいたシステム。
- Ethereum(イーサリアム):スマートコントラクトを実行できるブロックチェーンプラットフォーム。
- ガイドライン:ある分野における政策やルールの指針。
想定シナリオ(かんたん解説)
ベース:USD1の取引開始により、ユーザーが増加し、取引活性化が期待される。これによりステーブルコイン市場に良好な反応が見込まれる。視点としてはコインベースの取引量やユーザーの活動が重要。
強気:World Libertyの宣伝や新情報の発表が積極的に行われれば、投資家の信頼感が高まり、USD1の成長が促進される。価格も上昇傾向を示すだろう。関連のプロジェクト進捗やユーザーフィードバックがカギとなる。
弱気:市場全体の低迷や政治関連の問題が話題になると、USD1の取引に対してネガティブな影響を与える可能性がある。その場合、価格は下落傾向に移行するだろう。監視すべきは市場ニュースや政策変更。
全体的に、USD1の動向に注目が集まる。