海外NFTピクセルアーティスト「Michael Micasso」解説

ピクセルアート(ドット絵)は、NFTアート界において目を見張るほどの存在となった。これはCryptoPunksのようなNFTプロジェクトの影響が大きく関係している。

1970年代後半〜1980年代前半のことである。ビデオゲームとパソコン(8ビット)の登場とともに誕生したピクセルアートには必然性があったのである。

初期のコンピュータ・グラフィック機能には描写能力に限界があった。アーティストやゲームデザイナーは、画像やキャラクターを細かい単位(ピクセル)で丹念に作り上げる必要があった。

今日におけるピクセルアートは、パックマンやスペースインベーダーの時代からこれまで長い道のりを経て歩んできている。

マイケル・ミカソ

ピクセルアーティストMichael Micasso(マイケル・ミカソ)を紹介しよう。彼はクラシックアートや東洋の芸術に影響を受け、優雅さと細部への息をのむほどこだわっている作品が特徴的なアーティストである。次第にデジタルアートの世界に独自の道を切り開いていった。

マイケル・ミカソ NFTコレクション

Foundation Nifty Gateway Exchange

デジタルアートに興味を持ったきっかけ

マイケル・ミカソは、デジタルアートを制作していくなかで、2008年にDeviantartに投稿を始めた事がきっかけだった。彼は大学卒業後、アートを追求する道に迷い込んだ。しかしインドネシアではアートを生業としていなかった。代わりに共同設立したスタジオで、タイポグラフィとグラフィックデザインを14年間携わった。

自身のアートをどのように表現するのか

「自分の作品にレッテルを貼るのが好きじゃないんだ。でも、Twitter、Instagramでは他の人が僕の作品のことを、『ヴェイパーウェイ・ピクセルアート/日本の木版画風ピクセルアート/ディザリングピクセルアート』と表現している人を見たことがある。でも、自分のアートをどのように表現するか?『純粋なピクセルアート』だと僕は思う。」

インスピレーションはどうやって得るのか

9年間も個人的なアート作品を制作していなかったので、創作意欲の萎縮を避けるためにアート制作を再開した。オートメーション的な要素をできる限り排除し、純粋な手描きのピクセルアートを目指すことにした。日本の「浮世絵」や「新漢画」の巨匠たちから大きなインスピレーションを得た。堅くて荒々しいものを、いかに柔らかいものに変換するかという意味において影響を受けているという。

かつて「fffound」や「cargocollective」のムーブメントの人たちの多くが、今では手の届くところにいて、彼らと話したり、活動からインスピレーションを得ることができる。当時、デジタルアートの黄金時代に生きていた私にとっては、まさに夢のような話だ。彼らと話し、知り、そして何よりもアート作品を集めることができるなんて、贅沢で最高だと思うよ。

新進気鋭アーティストが直面する課題

課題、それは、芸術の創造における人間と機械の関連性をめぐる戦いである。「ナルト対デイビッド・スレーター」、「ディープ・ブルー対ガルリ・カスパロフ」などの訴訟問題が挙げられる。

「僕の頭の中には、芸術的創造における人間と機械の関連性をめぐる戦いという大きな課題がある」(マイケル・ミカソ)

原文参考

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