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ナイキ所有のNFTスタジオ「RTFKT」、2025年1月までに閉鎖へ

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ナイキ(Nike)所有のNFT(非代替性トークン)ファッションスタジオ「RTFKT(アールティーエフケーティー)」は、2025年1月末までに事業を終了することを発表した。

このニュースは、X(旧Twitter)上で発表され、「本日、RTFKTの事業を終了する計画を発表します」とのコメントが添えられている。

発表にもかかわらず、同社は「RTFKTは終了しない。それは、文化革命のアーティファクト(遺物)として常に存在すべきものになる」と明言している。

ナイキのRTFKT買収と成長

ナイキは2021年にRTFKTを買収し、Web3(ウェブ3)への進出とスポーツファッションにおける革新を目指していた。

買収後、RTFKTは強い支持を受け、Xでのフォロワー数は40万人に達している。

RTFKTのデジタルリリースとコラボレーション

RTFKTはデジタル製品のリリースで知られるようになり、「MNLTH」NFT(非代替性トークン)では、デジタルNike Dunk(ナイキ・ダンク)スニーカーが公開された。これらのデジタルリリースは、物理的な製品やコラボレーションとセットで販売されることが多かった。特に、高級ラゲージブランド「RIMOWA」やアーティストの「村上隆(Takashi Murakami)」とのコラボレーションは話題を呼んだ。

最後のリリースと今後の展開

RTFKTは、事業終了前に今月、「MNLTH X」の一環として、BLADE DROPという最終的なデジタルドロップを発表する予定だ。このリリースは、同社の「限界を押し広げ、異なる世界を融合させる」というコミットメントを証明するものだと説明している。

その後、RTFKTの公式ウェブサイトは、「RTFKTの旅を定義した革新的な作品」を展示する内容に更新される。コレクションやサービスの更新、その他の情報は、同社のDiscord(ディスコード)や公式チャネルを通じて提供される予定だ。

NFT市場の課題とRTFKTの決断

今回の決定の背景にある理由は明らかにされていないが、NFT市場全体における課題が影響していると考えられる。法的な不確実性や市場の低迷が多くの企業に影響を与えており、RTFKTの決定は、2025年2月にNFTマーケットプレイスの閉鎖を発表した「Kraken(クラーケン)」に続くものとなった。他にも、「Immutable(イミュータブル)」「Lacoste(ラコステ)」「Reddit(レディット)」「Starbucks(スターバックス)」「GameStop(ゲームストップ)」など、多くの企業がNFT市場から撤退または縮小している。

まとめ

RTFKTはナイキに買収されて以来、NFT市場で革新的なファッションアイテムを提供し、注目を集めていた。しかし、NFT市場の不確実性と低迷が影響し、2025年1月に事業を終了することが決まった。最後のリリースとして、「MNLTH X」のBLADE DROPが登場し、その後、RTFKTのウェブサイトではこれまでの業績を振り返る内容が公開される予定だ。

用語説明

  • NFT(非代替性トークン): デジタル資産であり、唯一無二の価値を持つことから交換や売買が可能なトークン。デジタルアートや音楽、ゲームアイテムなどに利用される。
  • Web3: インターネットの新しい形態で、ブロックチェーン技術を活用し、ユーザーがデータやコンテンツの所有権を持つことができるインターネットの未来像。
  • Discord(ディスコード): ゲーマー向けの音声・テキストチャットアプリケーションで、最近ではNFTやWeb3関連のコミュニティが活発に活動している。

注意書き: 仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではありません。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。

記事参考元

2025-01-01NFTRTFKT

Posted by AKIRA YAMAMOTO