OCC、暗号銀行アンカレッジの同意命令を解除し「安全性と健全性」を指摘

出典: https://cryptonews.net/news/finance/31478555/

参考元: decrypt.co

アンクレッジ・デジタルに対する停止命令が終了

通貨監督局(OCC)は、木曜日にアンクレッジ・デジタルに対する停止命令を終了したことを発表した。この規制機関は、アンクレッジが「銀行秘密法」及びアンチマネーロンダリング(AML)の要件に適切に対応したコンプライアンス・プログラムを導入しなかったため、2022年に初めて停止命令を出した。

「OCCは、銀行の安全性と健全性、法律及び規制への遵守には、この命令の継続が不要であると考えている」と、終了命令に記載されている。

2021年、アンクレッジ・デジタルは、@USOCCから国立銀行の認可を受け、デジタル資産銀行として全規模のサービスを提供する権利を得た。

アンクレッジ・デジタルは、2021年にOCCから条件付きで承認を受け、顧客に対する暗号資産の保管サービスを提供する初の連邦認可銀行となった。適切なコンプライアンスを示した結果、停止命令は終了した。

共同創立者兼CEOのナサン・マッコーリーは木曜日の声明で、「私たちがその認可を申請した時、私たちはその難しさを理解していた。未来への道は、暗号業界にとって未開のものであり、当時業界の多く、そしてワシントンのほとんどはデジタル資産と規制は相容れないとの認識を持っていた」と述べた。

「私たちはその道を進むことを決めたのは簡単だからではなく、業界の信頼、安全性、持続可能性の基盤を築くために正しい長期的な判断であると知っていたからだ」と続けた。「『月に行く(成功を目指す)』ことに意欲的な業界において、我々の連邦認可の使命の難しさは私たちを最初から駆り立てた。」

サウスダコタ州に本社を置くアンクレッジ・デジタルは、会員に対して保管、ステーキング(資産の保管による報酬を得る仕組み)、取引、ガバナンス(統治)を専門とする企業である。4月には、ブラックロックがアンクレッジを選び、同資産運用会社の業界をリードする現物ETF用のビットコインとイーサリアムの一部を預かることになった。

また、5月にはOCCが、同局が監視する国立銀行が自らの管理下にある暗号資産を購入、販売、管理できると確認した。その後、ステーブルコイン発行者のサークルや、RipplePaxosが、全国的に規制される銀行になるための銀行免許を申請した。

まとめ

アンクレッジ・デジタルに対する停止命令が終了したことにより、暗号資産銀行の運営が一層強化される可能性がある。OCCは、銀行の安全性を評価した結果、停止命令を解除した。今後、アンクレッジが進めるデジタル資産サービスの展開に注目が集まる。

用語説明

  • OCC: 通貨監督局。アメリカ合衆国の連邦政府機関で、銀行業の監督を担う。
  • 銀行秘密法: 銀行が顧客の秘密を守るための法律。
  • AML: アンチマネーロンダリング。資金洗浄防止を目的とした法律と規制。
  • コンプライアンス: 法令や規則を遵守すること。
  • ステーキング: 仮想通貨を保管することで報酬を得る仕組み。
  • ガバナンス: 組織やプロジェクトの決定を管理すること。

想定シナリオ(かんたん解説)

【ベース】アンクレッジが今後も規制を遵守しつつサービスを展開すれば、投資者の信頼感が向上し、価格は安定するだろう。見るべき指標は、OCCの新たなガイドラインの提示である。

【強気】規制が緩和され、アンクレッジが新サービスを発表すれば、顧客の増加が予想され、暗号資産市場全体が活気づく可能性がある。特に新規顧客の取り込み状況が重要な指標となる。

【弱気】競合他社の進出や市場の過度な規制があれば、アンクレッジの成長が鈍化するかもしれない。業界の不透明感が続くと、投資者が警戒する指標となるかもしれない。

新たな展開を見守ることが重要である。

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