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Omni Network、Ethereumの断片化したロールアップエコシステムを統一する「Core」メインネットを発表

ブロックチェーン$OMNI

Omni Network、Ethereumの断片化したロールアップエコシステムを統一する「Core」メインネットを発表

Ethereum(イーサリアム)スケーリングソリューションを提供するOmni Networkは、2024年12月にOmni Coreメインネットを発表した。このシステムは、Omni Orderflow Engineの「ベースレイヤー」として機能し、分断されたEthereumのLayer 2(L2)エコシステムを統一することを目指している。

Omni Networkは、Ethereumのロールアップ技術がもたらした課題に対応するために開発された。この技術により、Ethereum上での価値が58億ドル規模で40以上のネットワークに分散し、ユーザーや開発者に大きな障害をもたらしている。Omniのチームは、「Omniはエコシステムを再統一し、ユーザーと開発者がEthereumと一体化した単一のチェーンのようにシームレスにやり取りできるようにする」と声明で述べている。

Omniは、ビットコインのセカンダリーレイヤーと同名であるが、異なるプロジェクトであり、これまでの「Restaking(リステーキング)」という新しい概念を活用した初期の実験に位置付けられる。Restakingとは、ETHのようなステーキングされた資産を再利用し、複数のブロックチェーンネットワークやアプリケーションを同時に保護するプロセスで、ステーク型ネットワークの価値を理論的に拡張し、新たなアプリケーションをサポートする可能性を秘めている。

特に、Omniは2023年にEthereumの多様なL2の間でクロスチェーン相互運用性を向上させることを目的として立ち上げられた。Layer 2は、取引コストを削減し、特定のアプリケーションにより適した技術的な解決策を提供するが、これが原因でエコシステムは断片化し、流動性やEthereumのユーザーベースが分散してしまう問題が生じている。

Omni Coreは、クロスチェーンメッセージングプロトコルと、クロスロールアップ相互作用を「抽象化」し、ユーザー体験をシームレスにすることを目的とした特製のEVM(Ethereum仮想マシン)を含んでいる。また、OmniのSolverNetと連携し、Orderflow Engineの一部として、取引の検証や情報のシャッフルを行う。

Omniの目標は、Ethereumベースチェーンと、Arbitrum(@arbitrum)、Base(@buildwithbase)、Optimism(@optimismPBC)などの主要なLayer 2ネットワークとの間で相互運用性をサポートすることだ。これらのLayer 2ネットワークは、Ethereum全体のロックされた価値の90%以上を占めている。Omniは、この相互運用性を改善することで、クロスロールアップのステーブルコインや、複数のソースから流動性を集約するDeFi(分散型金融)プラットフォームなど、現在は実現が難しいツールをサポートできるようにする。

Omni Coreは、Omniチームが開発したオープンソースのOctaneフレームワークを使用して構築されている。Octaneは、EVM機能をCosmosのコンセンサスエンジンであるCometBFTと統合し、コンセンサスと実行プロセスを同時に実行することで高い取引スループットを実現している。

また、Omniチームは昨年、Pantera Capital、Hashed Fund、Jump Crypto、Two Sigma Venturesなどから1800万ドルの資金調達を行った。

まとめ

Omni Networkは、EthereumのLayer 2エコシステムの断片化を解消し、Ethereumのネットワーク全体を統一するために「Omni Core」を発表した。これにより、Ethereumの多様なLayer 2がシームレスに連携し、流動性やユーザー体験の向上が期待される。Omni Coreは、Ethereumにおけるクロスチェーン相互運用性の向上を目指しており、DeFiやクロスロールアップステーブルコインなどの革新的なツールの発展に寄与する可能性がある。

用語説明

  • Ethereum(イーサリアム): 分散型アプリケーション(DApp)を実行するためのブロックチェーンプラットフォームで、スマートコントラクトと呼ばれる自動化された契約機能を提供する。
  • Layer 2(L2): Ethereumのメインネット(Layer 1)の上に構築されるスケーリングソリューションで、取引のスピードとコスト効率を改善する。
  • Restaking(リステーキング): ステーキングされた資産を複数のネットワークで同時に使用することで、ネットワークのセキュリティを高める技術。
  • EVM(Ethereum Virtual Machine): Ethereumのスマートコントラクトを実行する仮想マシン。

注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではありません。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。

参考元:CoinDesk

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2025-01-13ブロックチェーン$OMNI

Posted by AKIRA YAMAMOTO