【イーサリアム急変:クジラ投資家が62,000ETHを取引所へ移動、その意図とは?】
イーサリアム(Ethereum)の基軸通貨であるETHは、7月1日(月)の取引セッションで0.4%の下落を記録した。これは、**ビットコイン(BTC)**が108,000ドル付近で売り圧力を受け、複数の大口(いわゆる“クジラ”)投資家が保有資産を売却したことと関連している。
では、ETHはこのまま調整局面に突入するのか、それとも買い手が反発の流れを維持できるのだろうか?
クジラがETHを大量アンステーキング → 中央集権型取引所へ送金
過去2週間で、ETH価格は2,115ドルから2,495ドルまで反発し、約18%の上昇を見せた。しかしその一方で、オンチェーンデータによれば、大口投資家による売却圧力が高まっている。
ブロックチェーン分析アカウント「Lookonchain(@lookonchain)」によると、同一人物が管理していると見られる2つのウォレット(0x14e4および0x26Bb)が、合計**95,920ETH(約2.37億ドル、約344億円)をアンステーキングし、そのうち62,289ETH(約1.54億ドル、約224億円)**をHTX、Bybit、OKXなどの中央集権型取引所へ送金した。
これにより、短期的な売り圧力が市場全体に波及する可能性が指摘されている。
市場は「反発」か「再下落」か?
短期的には調整の兆候が見られるが、ETH価格は今もなお回復トレンドの上昇チャネル内にとどまっており、今後の方向性はクジラの動向と機関投資家の需給バランスに左右される。
🧾まとめ
ETHは回復傾向を見せつつも、大口の売却による価格下押しリスクが依然として存在する。クジラの動きを追い、オンチェーン分析を活用することが、今後の相場判断において極めて重要となる。
📘用語解説
- クジラ(Whale):仮想通貨市場で1,000ETH以上の大口保有者を指す。価格変動に大きな影響を与える。
- アンステーキング(Unstaking):ステーキングに預けていた仮想通貨を引き出し、自由に移動・売却可能にする操作。
- 中央集権型取引所(CEX):HTX、Bybit、OKXなど、企業が運営する仮想通貨の売買プラットフォーム。
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