第3回 リップルの今後を予想する｜2030年・2040年のシナリオ
「仮想通貨ニュース」NBX編集者
リップル（XRP）は、国際送金や銀行提携といった実需の期待を背景に注目され続けてきた。
投資家の関心は「リップルは今後いくらになるのか」「2030年や2040年にどう評価されるのか」という長期的なシナリオに集まっている。
本稿では、最新の市場予測や専門家の見解をもとに、リップルの将来像を整理する。
短期的展望（2025〜2030年）
- SEC裁判の和解効果
2025年8月、SECとの訴訟が正式に終了し、法的不透明感が解消された。これにより、機関投資家の参入やETF承認期待が高まっている。
（出典：Reuters『SEC ends lawsuit against Ripple』, 2025-08-08 → reuters） - 価格予想レンジ
アナリストの予測では、2025〜2030年の間に 2〜10ドル のレンジで推移する可能性が指摘されている。
（出典：CoinPriceForecast『XRP Price Prediction 2025–2030』, 2025年）
coinpriceforecast.com - 普及の鍵
国際送金での実需拡大と、米国やEUでの規制明確化が、短期的な価格上昇のトリガーとなるだろう。
中期的展望（2030〜2040年）
2030年のシナリオ
- 多くの予測では、XRPが 10〜50ドル に達する可能性があるとされる。
- 銀行や中央銀行デジタル通貨（CBDC）との統合が進めば、価格はさらに上昇し得る。
（出典：Analytics Insight『XRP Price Prediction 2030』, 2024-12-10）
analyticsinsight.net
2040年のシナリオ
- 長期的にXRPがグローバル決済ネットワークに統合されれば、100ドル超えも理論上は不可能ではない。
- ただし競合通貨（ステーブルコイン、CBDC、他のブロックチェーン送金システム）が台頭すれば、成長は抑制されるリスクもある。
（出典：Changelly『XRP Price Prediction 2040』, 2025年）
changelly.com
投資家心理と検索動向
Googleのサジェストを見ると、「リップル 1万円になるか」「リップル 2030年予想」など価格予想関連の検索が多い。
これは、投資家が「夢の高騰シナリオ」を意識している証拠であり、実際の需要拡大や規制整備がその期待を裏付けるかが焦点である。
NBX編集部の視点
リップルの長期予想には「強気」と「慎重派」の二極化がある。
強気派は「実需拡大で数十ドル以上」と見るが、慎重派は「ビットコインやイーサリアムに比べて上昇余地は限定的」と判断する。
現実的には、国際送金における利用拡大＋規制の明確化＋ETF承認 が揃わなければ、大幅な上昇は難しいだろう。
まとめ
- 2025〜2030年は2〜10ドルが目安レンジ。
- 2030年は10〜50ドルの可能性もある。
- 2040年は100ドル超えも理論上あり得るが、競合次第。
- 将来予想は不確実性が高く、リスク管理を前提にすべきである。
次回は、第4回「リップルは1万円になるのか？1000円・1万ドルなど価格予測を検証する」を取り上げる。
