第4回 リップルは1万円になるのか?1000円・1万ドルなど価格予測を検証する

リップル(XRP)に関する検索ワードで特に目立つのが「リップル 1000円」「リップル 1万円」「リップル 1万ドル」である。
投資家の多くが「リップルはいくらまで上がるのか」という長期的な夢を描いていることが分かる。
本稿では、主要な価格予測を整理し、リップルが1万円に到達する可能性について冷静に検証する。


現実的な価格予想レンジ

100円〜1000円のシナリオ

  • 2025〜2030年のアナリスト予想の多くは、XRPを 数ドル〜数十ドル と見ている。
  • 100円(約0.7ドル)は現実的な水準であり、過去にも何度か到達している。
  • 1000円(約7ドル)は強気予想で語られることがあるが、実現には 大規模な実需拡大と規制明確化 が必要だ。
    (出典:CoinPriceForecast『XRP Price Prediction 2025–2030』, 2025年)
    coinpriceforecast.com

1万円(約70ドル)のシナリオ

  • 1万円を達成するためには、時価総額が数百兆円規模に拡大する必要がある。
  • これはビットコインやイーサリアムを超える水準であり、金融システムへの完全統合 がなければ困難だ。
    (出典:Changelly『XRP Price Prediction 2040』, 2025年)
    changelly.com

1万ドル(約150万円)のシナリオ

  • 一部の強気派が掲げるシナリオだが、これは現実的ではない。
  • もし達成すれば世界の金融資産総額を凌駕する規模になり、非現実的と言える。
    (出典:Analytics Insight『XRP Price Prediction』, 2024年)
    analyticsinsight.net

過去の最高値との比較

  • 2017年の最高値は 3.84ドル(約420円)
  • 2021年には 1.96ドル(約215円) を記録した。
  • 現状、最高値を大きく更新していないため、「1000円突破ですら容易ではない」ことが過去のデータから分かる。
    (出典:CoinMarketCap『XRP Historical Data』, 2017〜2021年)
    coinmarketcap.com

実現条件

リップルが大幅な価格上昇を達成するには、以下の条件が必要である。

  • 国際送金における実需拡大(銀行や決済企業が大規模採用すること)
  • 規制の明確化(特に米国・EU市場での証券性問題解決)
  • ETF承認や機関投資家参入(市場の流動性増加)
  • 競合通貨との優位性確保(CBDCや他の送金通貨との差別化)

NBX編集部の視点

「1万円」という水準は投資家の夢として検索されやすいが、現実的には100円〜1000円のレンジが妥当だと考えられる。
1万円を達成するためには、リップルが「世界の金融インフラの中核」になる必要があり、現段階ではその可能性は低い。
ただし、数百円規模への上昇余地は十分にあるため、現実的な価格予測と投資リスクを合わせて判断すべきである。


まとめ

  • 100円水準は現実的であり、1000円も条件次第で可能性はある。
  • 1万円は非現実的に近く、1万ドルは不可能といえる。
  • 投資判断では「夢」よりも「データと実需」に基づいた分析が重要である。

次回は、第5回「リップルの購入方法を比較する|SBI・楽天・初心者向けの選択肢」を取り上げる。

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