カルダノ創設者、レイオスとハイドラを推奨:ソラナがトラフィック増加で苦境に
カルダノ創設者、レイオスとハイドラを推奨:ソラナがトラフィック増加で苦境に
カルダノ(Cardano)の創設者であるチャールズ・ホスキンソン(@IOHK_Charles)は、カルダノがソラナ(Solana)よりも効率的に取引量を処理できると主張している。特にアプリ開発者に追加コストがかからない点を強調した。
最近のメラニア・トランプとドナルド・トランプ次期大統領によるミームコインの急遽なローンチは、ソラナネットワークに大きなトラフィックをもたらし、ネットワークの課題を浮き彫りにした。
ソラナの課題とカルダノの主張
ソラナは、トラフィック増加がSOLトークンの価格には好影響を及ぼした一方で、ネットワークの構造的な弱点を露呈した。これに対し、カルダノのホスキンソンは1月20日にX(旧Twitter)で以下のように述べた。
「これがレイオス(Leios)とハイドラ(Hydra)の開発理由である。このような需要の急増も、自然に処理され、混乱や追加コストを伴わない。」
この投稿では、カルダノが提供するスケーリングソリューションであるレイオスとハイドラについて説明された。
レイオスとハイドラとは?
レイオス(Leios)
レイオスは、カルダノのコンセンサスメカニズムを改良するためのアップグレードである。トランザクション処理とネットワークコンセンサスを分離することで、ネットワークのスループット(取引処理能力)を大幅に向上させることを目指している。
2024年9月、ホスキンソンは、レイオスによりカルダノがソラナを超える速度を実現すると述べている。
ハイドラ(Hydra)
ハイドラはカルダノのスケーリングプロトコルであり、DApp(分散型アプリケーション)やレイヤー2チェーンが並列でトランザクションを処理できるように設計されている。
ソラナ支持者の反応と今後の課題
ホスキンソンの発言に対して、CoinbaseのCEOであるブライアン・アームストロング(@brian_armstrong)は、ソラナのインフラをアップグレードして需要増加に対応すると発表した。また、Polygon LabsのCEOマーク・ボイロンも取引失敗に関する不満を表明している。
カルダノのスケーリングソリューションは開発中
ホスキンソンが推奨するレイオスとハイドラはいずれも現在開発中であり、メインネットへの導入スケジュールは未定である。
レイオスについては、現在プロトタイプチームが作業を進めている段階である。ハイドラは最近のゲーム競技会で高い取引処理能力を示したが、DAppsやレイヤー2チェーンへの実装にはまだ時間を要する見込みだ。
まとめ
カルダノのホスキンソンは、レイオスとハイドラがソラナの課題を克服できる可能性を示したが、これらのスケーリングソリューションが商業利用可能になるにはさらなる開発が必要である。一方、ソラナもインフラ改善に向けた取り組みを進めており、ブロックチェーン業界での競争は今後も続くと考えられる。
用語説明
- スループット: 単位時間あたりに処理されるデータ量を指す。
- DApp: 分散型アプリケーション。中央管理者が不要で、ブロックチェーン上で動作するアプリケーション。
- レイヤー2チェーン: メインのブロックチェーンに負担をかけずに取引を処理するためのサイドチェーン。
注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負わないので、自己責任において行うこと。
参考元:The Crypto Basic