カルダノ財団アカウントがハッキング被害、ホスキンソン氏「見つけ出す」姿勢を表明
カルダノ財団のハッキング被害の詳細
2024年12月8日、カルダノ財団(Cardano Foundation)(公式Xアカウント)がセキュリティ侵害を受けた。このハッキングにより、ユーザーを欺く情報が広まり、市場心理にも影響を及ぼした。
攻撃者は、財団のXアカウントを利用して「ADAsolトークン」の詐欺的なリリースを宣伝した。さらに、米国証券取引委員会(SEC, Securities and Exchange Commission)による訴訟を理由に、カルダノのネイティブトークンであるADAのサポート終了を主張する虚偽の内容を拡散した。
この誤情報により、50万ドル(約7,543,500円、2024年12月9日現在の為替レート:1ドル=150.87円)の取引量が発生した後、財団がアカウントを回復した。
ホスキンソン氏の反応
カルダノの創設者であるチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)(公式Xアカウント)は、自身のXアカウントを通じてこの事件についてコメントを発表した。ホスキンソン氏は攻撃者の行為を非難し、財団の信頼性を悪用したことを厳しく批判した。
Looks like the CF account got hacked. Try harder hackers.
カルダノ財団のアカウントがハッキングされたようだ。もっと頑張れ、ハッカーたち。
ホスキンソン氏は、犯人の特定と責任追及に向けた姿勢を明確にし、コミュニティに冷静な対応を呼びかけた。
ADAの市場への影響
ハッキング事件を受け、カルダノ(ADA)の価格は4.63%下落し、1.14ドル(約172円)に落ち着いた。また、時価総額は3.98%減少し、401.3億ドル(約6兆6044億円)となった。一方で、取引量は11.23%増加し、16.3億ドル(約2459億円)に達した。この取引量の増加は、投資家のパニック売買が原因とみられる。
カルダノネットワークの循環供給量は、総供給量450億ADAのうち351億ADAに達しており、エコシステムの安定性をある程度維持している。しかし、取引量と時価総額の比率が4.04%と低いことは、カルダノの市場規模に対する取引活動の少なさを示している。
まとめ
カルダノ財団のハッキング事件は、オンラインプラットフォームの脆弱性とセキュリティ対策の重要性を浮き彫りにした。この事件により、市場心理とADAの価格に短期的な影響が出たが、カルダノのエコシステムは大きな安定性を維持している。
一方で、投資家は仮想通貨関連情報の正確性を慎重に見極める必要がある。今回のような詐欺的な情報拡散は、さらなる警戒を促すきっかけとなった。
用語説明
- カルダノ(Cardano):第三世代のブロックチェーンプラットフォームで、スマートコントラクト機能を備える。ネイティブトークンはADA。
- ADA:カルダノのネイティブ仮想通貨で、トランザクションやステーキングに使用される。
- 米国証券取引委員会(SEC):証券規制を担う米国政府機関で、仮想通貨の取り扱いについても監督を行う。
- ハッキング:不正アクセスによるアカウントやシステムの侵害行為。
注意書き
仮想通貨の取引はリスクが伴う。当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負わないため、自己責任で行うこと。