Kraken、Solanaブロックチェーン上で米国株のトークン化取引「xStocks」を開始

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米国を拠点とする暗号資産(仮想通貨)取引所のKraken(クラーケン)は、トークン化株式発行企業のBacked(バックド)およびSolana Foundation(ソラナ財団)と提携し、米国株式およびETF(上場投資信託)のデジタル資産をSolana(ソラナ)ブロックチェーン上で展開する新プラットフォーム「xStocks(エックスストックス)」を発表した。

この新たな取り組みにより、Apple(アップル)やTesla(テスラ)、Nvidia(エヌビディア)などの米国上場企業の株式や、SPDR S&P 500 ETF(スパイダーS&P500ETF)などのETFが、Solanaブロックチェーン上でトークン化され、Krakenのアプリを通じて、米国外の特定地域の適格ユーザーに提供される。 WSJ

トークン化された米国株式「xStocks」の特徴

「xStocks」は、実際の株式に裏付けられたトークンであり、1対1の比率で発行される。 これにより、トークンの価格は基礎となる株式やETFの価格と連動し、投資家は実際の証券と同等の価値を持つデジタル資産を保有することができる。 これらのトークンは、Krakenのプラットフォーム上だけでなく、Solanaブロックチェーン上でも取引可能であり、対応するウォレットを使用することで、自己保管やDeFi(分散型金融)プロトコルでの活用が可能となる。 backed.fi

Solanaブロックチェーンの採用理由

KrakenがSolanaブロックチェーンを採用した理由として、高速な取引処理能力、低遅延、そして活発なグローバルエコシステムが挙げられる。 Solanaは、世界で最も広く使用されているパブリックブロックチェーンの一つであり、インターネット規模の金融ソリューションを提供するのに適しているとされる。

Krakenのグローバル戦略と今後の展開

Krakenのグローバルコンシューマー部門責任者であるMark Greenberg(マーク・グリーンバーグ)氏は、「私たちは株式投資を再構築している。従来の米国株式へのアクセスは依然として遅く、コストが高く、制限されている。xStocksを通じて、ブロックチェーン技術を活用し、よりオープンで即時性があり、アクセスしやすく、国境を越えた投資体験を提供する。これが投資の未来だ」と述べている。 Crowdfund Insider

Krakenは、米国外の顧客に対して、Apple、Tesla、Nvidiaなどの人気株式やETFを含む50以上の銘柄のトークン化バージョンを提供する予定であり、これにより、国際的な投資家が米国株式市場へのアクセスを得ることが容易になる。 WSJ

まとめ

Krakenは、BackedおよびSolana Foundationとの提携により、米国株式およびETFのトークン化プラットフォーム「xStocks」を立ち上げ、Solanaブロックチェーン上で提供を開始する。 これにより、米国外の投資家は、従来の制約を超えて、24時間365日、低コストで米国株式市場へのアクセスが可能となる。 また、トークン化された資産は、DeFiプロトコルでの活用や自己保管が可能であり、金融の民主化とアクセスの拡大に寄与することが期待される。

用語説明

  • トークン化(Tokenization):実際の資産(株式や不動産など)をデジタル化し、ブロックチェーン上で取引可能なトークンとして発行すること。
  • ETF(Exchange Traded Fund):株式市場で取引される投資信託。特定の指数や商品、資産クラスに連動する。
  • DeFi(Decentralized Finance):中央集権的な金融機関を介さず、ブロックチェーン技術を利用して金融サービスを提供する仕組み。
  • Solana(ソラナ):高性能なパブリックブロックチェーンプラットフォーム。高速な取引処理と低手数料が特徴。
  • SPLトークン:Solanaブロックチェーン上で発行される標準的なトークン形式。

注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではありません。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。

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Posted by AKIRA YAMAMOTO