大手NFTマーケットプレイスのBlurブラーは、トレーダー向けの報酬を導入し、イーサリアム（L2）ソリューションであるBlastブラストの統合を発表した。

これにより、Blurユーザーはマーケットプレイス内でNFT取引を行う際に、Blastパブリックチェーンに切り替えることができるようになった。

この統合を記念して、BlurはX（ツイッター）で、Blur取引ユーザーに200万のブラスト・ゴールドコインを配布することを発表した。

1/ Blur现已上线Blast公链。
交易Blast NFT，赢取Blast积分和金币。 pic.twitter.com/CEZ1eOfI7Q

— Blur (@blur_io) May 1, 2024

Blurのトレーダーは、注文や入札、Blast NFTの直接取引などを通じてコインを獲得できる。このコインは、ブラスト・ポイントと引き換える際に使用される。

Blastは、マーケットプレイスのエコシステム強化とL2ソリューション立ち上げを目的に、2,000万ドルの資金調達ラウンドを経て、2023年にBlurによって初めて導入された。

Blurは長年、NFT業界の主要プレーヤーであり、大きな市場シェアを占めてきた。DappRadarのデータによると、Blurは歴代取引量でOpenSeaオープンシーに次ぐ2位にランクされている。

2023年、BlurはイーサリアムのNFT市場で優位性を示し、12月の取引量の77％を獲得してライバルのOpenSeaを上回った。

BlurとOpenSeaの競争は、2023年初頭にBlurの急成長に対抗してOpenSeaがマーケットプレイス手数料を0％に引き下げたことに始まる。

2023年3月には、Magic Edenマジックエデンが一時的にBlurを上回り、新たな競合相手として浮上したが、Blurは2024年第1四半期も優位性を保ち、総取引額は15億ドルに達した。

こうした成功は、NFTを含む様々な担保タイプをサポートする貸出プロトコル「Blend」の導入など、Blurの戦略的取り組みに支えられている。CoinGeckoの最新レポートによると、BlendはNFT貸出市場で92.91％のシェアを占めており、2024年3月の月間貸出量は5億6,233万ドルに達した。