NFTを原資産とするレンディング・プラットフォームでは、大量の取引が行われている。

CoinGeckoのレポートによると、2024年第1四半期のNFT貸出高は21.3億ドルに達し、前四半期比で43.6%増加した。特に、2024年1月には月間貸出高が9億ドルに達し、これまでの最高記録だった2023年6月の8億5千万ドルを上回った。

このレポートは、2023年1月から2024年3月までの上位NFT貸出プラットフォームの貸出量に関するデューン・アナリティクスのデータに基づいている。

BlurのNFTマーケットプレイスであるBlendが市場シェアの92.91%を占めて首位に立っており、2024年3月の月間貸出高は5億6,233万ドルだった。

他に重要なNFT貸出プラットフォームとしては、ArcadeとNFTfiがある。それぞれ市場シェアの2.80%と2.20%を占めており、両社はそれぞれ3,946万ドル（前四半期比37.1%増）と3,588万ドル（前四半期比48.3%増）の四半期最高貸出額を記録した。

その他の追跡されたNFT貸出プラットフォームには、X2Y2、BendDAO、Parallel Financeがある。それぞれの市場シェアは0.78%、0.77%、0.54%である。

2023年5月に開始されたBlendは、NFTを担保として使用する借り手が最高の金利を提供する貸し手を見つけられるピアツーピア融資モデルを採用している。

ローンは固定金利だが、有効期限はない。これにより、借り手は自分の都合に合わせて支払うことができ、一方で貸し手にはダッチ・オークションと呼ばれる方法で担保となるNFTを売却してポジションを手放す権利が提供される。

2024年2月には、暗号通貨投資家のGMoneyが、NFTレンディングプラットフォームGondiでCryptoPunkを担保に100万ドルの融資を受け、世界最大のオンチェーンNFTローンとなった。GMoneyは、6か月間「CryptoPunk #8219」を14%の金利で担保として使用し、ローン期間中に70,000ドルの利息を支払った。