イーロン・マスクが発表したXアルゴリズム変更とその影響

イーロン・マスク、Xのアルゴリズム変更を発表し、批判を受ける

イーロン・マスク、Xアルゴリズムの変更を発表

イーロン・マスクがSNSプラットフォーム「X」のアルゴリズム変更を発表し、広範な批判を受けている。この変更では、他のコンテンツよりも「情報的」または「教育的」とみなされるコンテンツを優先的に推奨するという。

マスクによると、この変更は「ネガティブなコンテンツが多すぎる」という現状を改善するためのものだ。1月3日に投稿されたXでのコメントでは、次のように述べられている。

「我々の目標は、後悔しないユーザー滞在時間を最大化することだ。技術的にはユーザーの滞在時間を増加させるが、後悔しない滞在時間を増やさないネガティブな内容が多すぎる。」

しかし、Xユーザーはこの変更を検閲と見なし、どのような基準で「ネガティブ」と判断するのかについて疑問を呈している。

今回のアルゴリズム変更発表は、移民ビザに関する議論がSNS上で激化した直後に行われたものだ。

2024年12月27日、マスクは「米国の移民プロセスを見直し、優秀な外国人を積極的に受け入れるべきだ」と発言。この投稿に対し、一部の右派インフルエンサーが「米国には才能の不足はなく、移民を制限すべきだ」と反論し、議論がエスカレートした。

この議論の中で、右派インフルエンサーたちはマスクが自身のプレミアム機能や収益化機能を削除したと主張している。

この件について、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン（@VitalikButerin）は、自由な言論を尊重するようマスクに呼びかけた。

「自分が賛成する発言を尊重するのは簡単だ。しかし、自分が嫌だと思う発言でも自由を守るべき理由は変わらない。今日の権力者が“BAN”を行使しても、明日には別の勢力が同じ権力を握るだろう。」

今回の論争は、ブラジル政府とXが対立した検閲問題を思い起こさせる。この事件では、ブラジル政府がXプラットフォームを禁止するに至る対立が起きていた。

今回のアルゴリズム変更は、Xが「教育的コンテンツ」を重視する方向性を示したものだ。しかし、この変更は検閲や権力の集中という懸念を引き起こしている。自由な言論のあり方について、さらに議論が必要であることを示唆している。

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