仮想通貨のハッキングリスクを表すシンボリックなイラスト
2024年に発生した仮想通貨ハッキング事件の象徴的なビジュアル

2024年に発生した5大仮想通貨ハッキング事件

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2024年に発生した5大仮想通貨ハッキング事件

2024年は、ブロックチェーン技術とセキュリティプロトコルが進化する一方で、仮想通貨業界のハッキング事件が過去最大級の規模に達した年であった。

TRM Labsによる報告によれば、2024年の第3四半期までに約22億ドルが仮想通貨ハッキングで失われた。この額は、2023年の1年間で失われた18億ドルを大きく上回っている。

以下に、2024年に発生した最大規模の5つの仮想通貨ハッキング事件を紹介する。

DMM Bitcoin:3億800万ドルの損失

2024年5月、日本の仮想通貨取引所DMM Bitcoinが深刻なハッキング被害を受けた。攻撃者は4,500BTC(約3億800万ドル相当)を盗み出した。

この攻撃は、北朝鮮のハッカー集団が取引所の秘密鍵を盗んだことによるものとされている。被害を受けたDMM Bitcoinは、運営を停止し、顧客アカウントを競合のSBI VC Tradeに移管した。

この事件は、中央集権型取引所の脆弱性を浮き彫りにしたものであり、同様の取引所に警鐘を鳴らす出来事となった。

PlayDapp:2度の攻撃で2億9000万ドルの被害

2月、DeFiとゲームプラットフォームPlayDappが2度のハッキングを受けた。攻撃者はプラットフォームのキー管理システムの脆弱性を狙い、2億9000万ドル相当のPLAトークンを盗んだ。

攻撃者は、盗んだ資金を返還する代わりに提供された100万ドルの報奨金を無視。現在も資金は回収されておらず、PlayDappはユーザーの信頼を取り戻すために苦戦している。

WazirX:2億3500万ドルの流出

6月、インド最大級の仮想通貨取引所WazirXが攻撃を受け、2億3500万ドル相当の資金が奪われた。この事件も北朝鮮のハッカーによるものとみられている。

事件後、WazirXは顧客資金の7500万ドルをBybitやKuCoinに送金し、状況はさらに混迷を極めた。
現在、親会社のZettai Pte Ltdが資金調整のため活動を一時停止しており、影響を受けたユーザーは未だ進展を待っている状況だ。

リップル共同創設者の資産流出:1億1250万ドル

2024年1月、リップルの共同創設者であるChris Larsenが個人のXRPアカウントにハッキングを受けたことを明らかにした。213百万XRP(当時1億1250万ドル相当)が盗まれた。

この事件はリップル自体を標的にしたものではなかったが、同社幹部が高いリスクにさらされていることを示している。
ブロックチェーン調査官ZachXBTが追跡を試みたが、盗まれた資産は複数の取引所を経由し、現時点でも未回収である。

Orbit Chain:8000万ドルの損失

2024年初頭、クロスチェーンプロトコルを提供するOrbit Chainが8000万ドル相当のETHとDAIを盗まれる被害を受けた。

攻撃者はTornado Cashを利用して資金を隠蔽し、Orbit Chain側も事件後に簡潔な謝罪をするに留まった。クロスチェーン技術のリスクと、盗難資金の追跡困難さが改めて浮き彫りになった事件である。

まとめ

2024年は仮想通貨業界にとって厳しい年となり、多くのハッキング事件が発生した。セキュリティの向上が急務である一方、ユーザー自身もリスクを意識し、資産を守る方法を学ぶ必要がある。

用語説明

クロスチェーンプロトコル:異なるブロックチェーン間で資産を移動させるための技術。
トルネードキャッシュ(Tornado Cash):仮想通貨を混ぜて送金履歴を隠すサービス。
秘密鍵:仮想通貨の資産管理に必要な重要な情報。第三者に漏洩すると資産が盗まれるリスクがある。

注意書き:仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負いませんので、自己責任において行ってください。

参考元:Coingape

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Posted by AKIRA YAMAMOTO