ウェールズ（英国）が、観光業の活性化を目指して、メタバース領域に進出した。

この取り組みは、ウェールズ政府観光庁のVisit Walesビジット・ウェールズ主導のもとで、メタ建築スタジオのiCreateアイクリエイトとの協力によるものだ。

観光スポットやアクティビティを反映したバーチャル空間が構築されており、ウェールズの歴史的建造物や名所を体験することができる。

このCymru Wales Metaverseカムリ・ウェールズ メタバースでは、訪問者はウェールズの歴史的建造物（城）を探索したり、コンウィ郡にある有名なケーブルカーを楽しめる。

また、ドラゴン・ハントなどのクエストに参加したり、実際に訪れる下準備として、お気に入りスポットをデジタル旅程として作成することも可能となっている。

ウェールズは、今回の取り組みによって、観光客を誘致するためにメタバースを活用するヨーロッパで初の国家となった。

同時に、ウェールズ政府観光庁「Visit Walesビジット・ウェールズ」は、Robloxロブロックスでのデジタル広告を活用し、新たなアウトリーチ積極的取り組みを行なっている。

「Cymru Wales Metaverseカムリ・ウェールズ メタバースは、世界中からこの素晴らしい国を訪れてもらうために作られました」-観光大臣ブライシン氏

ウェールズは英国で最初にメタバースに進出した国であるが、他の国もWeb3テクノロジーを活用して観光客の復活や増加を図っている。

例えば、日本航空（JAL）は2月に博報堂と共同でNFTアプリケーション「KOKYO NFT」を開始しており、地域観光を活性化するために、訪問者のエンゲージメント愛着・思い入れを深めることを目指し、地域での体験をデジタル化している。

同様に、東京都もメタバースと複合現実（AR）を導入しており、インタラクティブなアクティビティと観光地のゲーミフィケーションゲーム的要素体験を取り組むことで、観光業界を牽引している。