第2回 リップル価格の最新チャートと過去推移を分析する

リップル(XRP)の投資判断において、価格チャートの分析は欠かせない要素である。

XRPは過去に大きな高騰と暴落を経験しており、その値動きの特徴を知ることは今後の戦略を立てるうえで重要だ。

本稿では、XRPの過去の主要な価格推移と現在のチャート状況を整理する。


XRPの過去の価格推移

2017年のバブル期

  • 2017年末の仮想通貨バブルにおいて、XRPは一時 3.84ドル(約420円) に到達した。
  • 背景には国際送金への期待と投資マネー流入による過熱感があった。
    (出典:CoinMarketCap『Historical Data for XRP』, 2017年12月 → coinmarketcap

2018年以降の下落

  • 2018年1月のピーク後、暗号資産市場全体が暴落し、XRPも1年で90%以上下落した。
  • その後は 0.2〜0.5ドルのレンジ で推移する時期が続いた。
    (出典:Investopedia『The History of XRP』, 2021年 → investopedia

2021年の再上昇

  • 2021年4月、強気相場の中で 1.96ドル(約215円) を記録した。
  • ただしSEC裁判の影響により、ビットコインやイーサリアムほどの上昇は見られなかった。
    (出典:Reuters『Ripple's XRP Surges Amid Crypto Rally』, 2021-04-14 → reuters

2023〜2024年の展開

  • 2023年7月、米裁判所が「取引所での販売は証券ではない」と判断し、XRPは急騰。
  • 一時 0.9ドル(約130円) を付けたが、その後は0.5〜0.7ドルで調整した。
    (出典:Cointelegraph『XRP price surges after partial legal victory』, 2023-07-14 → cointelegraph

2025年の最新状況

  • 2025年8月、SECとの裁判が正式に和解し、不透明感が解消された。
  • 報道直後に価格は急騰し、1ドル突破の場面も見られた。
    (出典:Reuters, 2025-08-08 → reuters /
    CryptoBriefing, 2025-08-22 → cryptobriefing

現在のチャート分析(2025年8月時点)

  • 短期的動き:和解直後の急騰で買いが先行しているが、利確売りも強く1ドル付近での攻防が続く。
  • 中期的動き:0.5〜1.0ドルのレンジ相場を抜けられるかが焦点である。
  • 長期的動き:2017年の最高値3.84ドル突破には、ETF承認や銀行提携といった材料が必要だ。

(出典:CoinMarketCap『XRP Price Live Data』, 2025-08-24 → coinmarketcap


NBX編集部の視点

リップルは「ニュースで急騰→調整」を繰り返してきた銘柄である。

特に裁判や規制に関する報道が価格に直結する点は他の暗号資産以上に顕著だ。
チャート分析ではテクニカル指標に加え、ニュースリスクを常に意識することが不可欠である。


まとめ

  • 2017年:最高値3.84ドルを記録。
  • 2018年:暴落で90%以上下落。
  • 2021年:再び上昇も裁判で伸び悩み。
  • 2025年:SEC裁判和解を受けて再び注目。
  • XRPはニュースに敏感に反応するため、チャート分析にはファンダメンタルズの併用が必須。

次回は、第3回「リップルの今後を予想する|2030年・2040年のシナリオ」を取り上げる。

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