XRPが市場評価3500億ドルに到達した場合、1XRPはいくらになるか?
ビットコイン(Bitcoin、BTC)が90,000ドルを超えたことで、暗号市場は急成長しており、その恩恵を受けているのがXRP(リップル)だ。XRPは最近、1ドル(約150円)を超える価格を回復し、市場の上昇に乗っている。
XRPの市場ラリー
このラリーにより、XRPは約60.9億ドル(約9,150億円)の市場評価に達し、これは2021年7月以来の最高値となっている。この市場の上昇が続く中、XRPの価格がさらに上昇し、高い目標に到達する可能性が議論されている。
例えば、今月初めに市場アナリストのEGRAG(エグラグ)は、XRPが「ベントフォーク」パターンを利用して17ドル(約2,550円)に達する可能性を示唆した。また、別の市場ウォッチャーであるSteph(ステフ)は、XRPが新たなピークとなる14ドル(約2,100円)に到達する前に、今のうちにXRPを購入するよう投資家に勧めている。4ドル(約600円)や6ドル(約900円)という目標は現実的だが、14ドルや17ドルといった高い目標については疑問の声も上がっている。
市場評価3500億ドルのXRP
これらの大胆な目標が実現するためには、XRPの市場評価が大きな資本の流入を受ける必要がある。XRPはこれまで、1000億ドル(約15兆円)の市場評価を達成したことはなく、過去の最高市場評価は95.5億ドル(約1.4兆円)で、2018年1月に価格が3.3ドル(約495円)に達したときである。それ以来、XRPは市場評価を維持するのに苦しんでおり、今年は30ドル(約4,500円)付近をうろうろしている。
現在、XRPは56.8億枚の流通供給量を持っており、これはRipple(リップル)の口座から定期的にリリースされるエスクロー(Escrow)分によって増加している。この供給量でXRPが3500億ドル(約52兆円)の市場評価に到達するためには、1XRPの価格は759%上昇し、6.15ドル(約900円)に達する必要がある。
この6.15ドル(約900円)という価格と3500億ドルの市場評価は、XRPにとって達成可能な範囲内にある。XRPがこれらの価格目標に到達するための要因としては、今後のXRP ETFsやRipple(リップル)のステーブルコイン「RLUSD」のXRPレジャー(XRP Ledger)での導入が挙げられている。
まとめ
- XRPは市場評価3500億ドルを目指す可能性があり、その場合、1XRPの価格は6.15ドル(約900円)に達する。
- XRPの高い価格目標(14ドルや17ドル)には、市場に大量の新しい資本が流入する必要がある。
- 今後のXRP ETFsやRippleの新たなプロジェクトが、XRPの価格上昇を助ける可能性がある。
用語解説
- XRP:リップルネットワーク上で使用される暗号通貨。送金を迅速に行うために設計されている。
- 市場評価(Market Cap):企業や通貨の市場での総価値を示す指標。暗号通貨の場合、現在流通しているトークン数×1トークンあたりの価格で計算される。
- エスクロー(Escrow):第三者が関与する安全な保管手続き。RippleはXRPの供給量を管理するためにエスクローを使用している。