ビットコイン強気継続──アナリストが「成熟した市場」と分析、XRPやSOLにも期待感
暗号資産市場のリサーチャーである**Axel Adler Jr.(アクセル・アドラー・ジュニア)**氏(Xアカウント)は、現在のビットコイン(Bitcoin/BTC〈ビー・ティー・シー〉)強気相場について「堅固な基盤の上にある」と述べ、市場全体が成熟しつつあると分析した。
ビットコインの調整は想定内
アドラー氏は、2022年11月に開始された今回の強気サイクルにおいて、BTCは以下の2度の大きな調整以外に深刻な下落は見せていないと説明した:
- 2024年8月:30%以上の下落
- 2025年4月:同様の下落率
これらの大幅調整後、価格は素早く回復し、過去最高値を更新しているという。
その他の調整局面は**10~20%の範囲に収まっており、「健全な振るい落とし(shake-out)」**として機能していると述べている。
現在の価格推移は穏やか
- **週足単純移動平均(SMA)**に基づく下落幅は現在 -7%
- 実際の調整幅は -4.7%程度
これらの数値から、現在の価格は**10万〜10万6000ドル(約1451万〜1549万円 ※1ドル=145.19円換算、2025年6月26日現在)**のレンジ内で安定的な「コンソリデーション(価格固め)」を行っていると分析した。
「蓄積→上昇」サイクルは続く
アドラー氏は、過去の強気相場でも繰り返された「深い調整 → 蓄積 → 新たな上昇」のパターンが現在も継続していると指摘。
このことから、短期的な下落に対する不安は「誇張されたもの」に過ぎないと述べている。
アルトコインにも追い風──XRPとSOLに注目
記事ではビットコイン以外にも、**XRP(リップル)とSolana(ソラナ)**にも期待が集まっている点が強調されていた。
特にSOLは、直近で取引量・開発活発度・NFT需要などが再上昇しており、ビットコインに遅れて第2波の上昇相場に突入する可能性があると見られている。
まとめ
ビットコインの現在の相場は、過去のパターンと整合性のある健全な「調整中」であり、
再度の大幅上昇が視野に入るフェーズにある。アルトコイン、とくにXRPやSOLにも資金が向かう構図が強まっている。
用語説明
- SMA(単純移動平均):一定期間の平均価格を単純に割り出した指標。価格動向の傾向を分析する際に使われる。
- Shake-out(振るい落とし):弱気筋を市場から排除し、上昇基盤を強化する調整局面。
- コンソリデーション:価格の一時的な横ばい状態。次の上昇や下落に向けた「エネルギー充電期間」。
注意書き
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