GameStop、27億ドル調達でビットコイン買い増しの可能性──投資戦略に注目

アメリカのゲーム小売大手**GameStop(ゲームストップ)**は、SEC(米証券取引委員会)への最新提出書類により、最大で27億ドル(約3,920億円)に達する資金調達を完了したことを明らかにした。

この資金は、ビットコイン(Bitcoin/BTC〈ビー・ティー・シー〉)購入にも使用可能であるとされ、再び市場関係者の注目を集めている。

追加資金4.5億ドルを調達、過去最大の転換社債へ

今回の追加調達は、2024年6月に発表された転換社債の増額によるもので、当初の1.75億ドルから2.25億ドルに引き上げられ、さらに**追加で4.5億ドル(約653億円)**が上乗せされた。

これにより、**合計調達額は27億ドル(約3,920億円 ※1ドル=145.19円換算、2025年6月26日現在)**に達した。

ビットコイン購入は明言せずも「選択肢に含まれる」

GameStopの提出書類では、調達資金の使用用途として以下の記述がある:

「今回のグリーンシュー(追加オプション)による調達資金は、企業全体の経営目的に使用される。
これには投資ポリシーに基づく資産購入や企業買収も含まれる。」

ここでいう「投資ポリシー」には、ビットコイン購入も含まれている。
実際、GameStopは2024年5月に**4,710 BTC(当時の価値で5.12億ドル=約744億円)**を購入した実績がある。

株主・投資家の反応と市場の見方

GameStopは2021年の「ミーム株ブーム」をきっかけに注目を集めた企業だが、近年は現金保有を背景にビットコイン運用を進める財務戦略へシフトしている。

今回の調達もその延長線上にあると見られ、「テスラ型のBTC戦略」に近づく動きとして評価する声もある。

まとめ

GameStopは転換社債によって新たに4.5億ドルを調達し、総額27億ドルの資金を確保した。
公式には用途を明らかにしていないが、ビットコインを含む戦略投資が選択肢にある点は見逃せない。

用語説明

  • 転換社債(Convertible Notes):一定条件で株式に転換できる社債。企業の資金調達手段の一つ。
  • グリーンシュー(Greenshoe):発行額を超えて投資家からの需要があった場合、追加で発行できる仕組み。
  • ミーム株(Meme Stock):SNSなどで人気となり、投資家の間でブーム化した銘柄のこと。

注意書き

仮想通貨の取引はリスクが伴い、当記事は投資のアドバイスを目的としたものではない。当サイトでは一切の責任を負わないため、自己責任において行動してほしい。

参考元

CoinDesk

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