XRP、ビットコインを凌駕、ドージコインは下落を継続:米国消費者物価指数(CPI)発表前の動向
XRPが主要な暗号資産(cryptocurrency)の中で最も高いパフォーマンスを記録し、ビットコイン(Bitcoin:BTC)やその他の暗号資産を上回った。一方、ドージコイン(Dogecoin:DOGE)は過去24時間で4%下落し、下落の筆頭となった。これらの動きは、米国消費者物価指数(CPI)の最新データ発表(12月11日8時30分EST、13時30分UTC)を控えたものだ。
市場の動向
ビットコイン(BTC)は約98,000ドル(約14,813,740円、2024年12月11日現在の為替レート151.13円/ドル【8】)付近で安定を保った。一方、イーサリアム(Ethereum:ETH)、バイナンスチェーン(Binance Chain)のBNB、カルダノ(Cardano:ADA)は最大で2%下落した。
ミームコイン(Memecoin)であるドージコイン(DOGE)は4%の下落。一方で、シバイヌ(Shiba Inu:SHIB)とフロキ(Floki:FLOKI)はそれぞれ1%上昇し、広範な暗号資産の動きを示すCoinDesk 20指数は0.69%の上昇を記録した。
XRPの急騰要因:Rippleの動き
XRPは最大7%の急騰を記録。これは、リップル社(Ripple Labs)が米国で「最終的な」規制承認を取得し、RLUSDというステーブルコイン(stablecoin)を提供する準備を整えたことが背景にある。このステーブルコインは、XRP台帳(Ledger)とイーサリアムネットワークの両方で発行され、分散型金融(DeFi)アプリケーションでの利用が可能になる予定だ。この発表により、XRPエコシステムの拡大が期待されている。
クジラの動きと市場への影響
火曜日早朝、XRPクジラ(大口投資家)が取引所への預金を急増させ、過去6か月で最高水準を記録。CryptoQuantのデータによれば、過去30日間で26.6億XRPがバイナンス(Binance)に移動した。これは2024年4月以来の大規模な動きである。
CryptoQuantの独立アナリスト、maartunnは「クジラの大量の流入は、戦略のシフトを示唆することがある」と述べている。実際、XRPの大規模な流入は2023年11月および2024年4月に価格下落を伴った【6】。
今後の展望
米国労働統計局(Bureau of Labor Statistics)が発表するCPIデータは、連邦準備制度理事会(Federal Reserve)の金利決定に大きな影響を与える見込みであり、これが暗号資産市場にどのように波及するか注目される。
まとめ
XRPは市場での注目を集め、その価格上昇がエコシステムの拡大と結びついている。一方で、ドージコインやその他の暗号資産の下落もあり、全体的な市場の動向はCPIデータ次第で変動する可能性が高い。
用語説明
- ステーブルコイン(stablecoin):法定通貨など安定した資産に連動する暗号資産。
- クジラ(whale):市場に大きな影響を与える多額の資産を保有する投資家や団体。
注意書き
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